千代田区立九段中等教育学校と生成AI「otomotto」の開発
概要
東京都千代田区にある九段中等教育学校が、新たに校内生成AIツール「otomotto」を導入するため、アルサーガパートナーズが開発支援を行ったことが発表されました。この取り組みは、教育のデジタル化を進める文部科学省のリーディングDXスクールに指定されている同校にとって、重要な第一歩となります。
生成AIを活用した教育改革
九段中等教育学校は、生成AIの可能性に気づき、アルサーガパートナーズが提供するAIソリューションを活用した教員向けの「ChatGPT勉強会」を実施。その結果、千代田区が実施した生成AI関連のプロポーザルにおいて、同社が選定されました。この選定により、学校側は教育現場での生成AIの活用を急速に進めることになりました。
「otomotto」の開発と特徴
「otomotto」の名は、同校の生徒たちによるアイデアから生まれたもので、アイコンデザインも生徒たちの意見を反映しています。ツールには以下の特徴があります。
1.
多彩な生成AI活用:様々な大規模言語モデルを利用でき、生徒のニーズに合わせた柔軟な対応が可能。
2.
マイプロンプト機能:生徒や教員が独自のプロンプトを作成し、共有することで、コミュニケーションの促進を図る。
3.
独自コンテンツフィルター:教育目的を逸脱しないようなフィルタリング機能を搭載。
4.
データ連携機能:教科書データを元にAIと対話し、具体的なリクエストにも対応可能。
アジャイル開発とユーザー視点
アルサーガパートナーズは、アジャイル開発手法を用いて、短期間での要望に応えられる体制を整えました。特に、中高生が直感的に操作できるUI/UXの設計には非常に力を入れています。また、開発チームと学校が密に連携することで、関係者全員が同じ目標を目指す環境を作り出しました。
九段中等教育学校の教育ビジョン
千代田区立九段中等教育学校は、創立100周年を迎え、地域に根付いた教育を提供しています。教育目標として「豊かな心と知の創造未来貢献」を掲げ、グローバル教育やSTEAM教育の充実を目指しています。教育DXの推進により、個々の生徒にとって効果的な学びを実現し、新しい価値を創造する力を育成することがSGの主な目的です。
今後の展望
現在は生徒向けの機能の開発に焦点を当てていますが、今後は教員向けの業務効率化機能を増やし、教育現場の生産性向上に寄与することを目指します。アルサーガパートナーズは、教育界の未来を見据えて挑戦を続け、すべての関係者にとって「使いやすく便利な」サービスを提供し続けます。
以上が、千代田区立九段中等教育学校とアルサーガパートナーズによる生成AIプロジェクト「otomotto」の概要です。今後の進展が非常に楽しみです。