フィッシング対策の現状
2024-08-15 14:25:50

KnowBe4が発表した2024年第2四半期フィッシングテスト結果の分析

KnowBe4のフィッシングテスト結果: 2024年第2四半期



KnowBe4社が発表した2024年第2四半期のフィッシングテスト結果は、現在のサイバーセキュリティの脅威を浮き彫りにしています。最近のデータによれば、フィッシングメールの中でも特に人事やIT関連の業務に関連するものが多く、従業員を狙った攻撃が急増しています。これにより、企業内のセキュリティ意識向上が急務となっています。

フィッシングメールの実態



フィッシング攻撃はますます巧妙化しており、特に企業をターゲットにした手法が目立ちます。この攻撃手段は、依然として非常に効果的であり、サイバー犯罪者は受信者の感情を操作することによって、不審なリンクをクリックさせる巧妙な件名を用います。実際に、KnowBe4が発表した調査によると、約3人に1人が不審なリンクをクリックするという結果が出ています。

特に、「ドレスコードの変更」や「研修の通知」、さらには「休暇予定の報告」といった内容のメールは、従業員の業務関連という点から関心を引きやすいことが分かりました。これにより、従業員が警戒心を抱くことなく返信やクリックをしてしまう危険性が高まります。

QRコードの危険性



また、最近ではフィッシングメールにQRコードが含まれるケースも増えてきました。これらのQRコードは主に、サイバー犯罪者が企業や組織から機密情報を引き出したり、容易にアクセスを得るための手段として利用されています。QRコードを使用するフィッシングメールの件名には、「多要素認証の移行」や「人事部からの再度のお知らせ」など、注意を促す表現が使われることが多いです。

組織への影響



KnowBe4のCEOであるストゥ・シャワーマン氏は、今期の報告においてフィッシング関連の危険性を強調しています。「フィッシングの手口は日々進化し、特に人事関連のメールが増加していることは組織内部の信頼にも影響を及ぼします。このため、包括的なセキュリティ意識向上トレーニングの実施が必要です」と述べています。

このような事態を受けて、企業はセキュリティ文化を強化するために、従業員への教育を進めることが重要です。具体的には、フィッシングメールの特定の手口やQRコードの利用法について徹底的に教育することで、組織内の人的リスクを軽減することが可能です。

まとめ



最新のフィッシングテスト結果は、セキュリティ意識向上の必要性を再認識させる重要な指針となります。特に、人事関連のフィッシングメールやQRコードを悪用した攻撃は、今後も増加が予想されます。企業はこの脅威に立ち向かうために、従業員に対するセキュリティトレーニングを欠かさず行い、組織全体の防御力を高める必要があります。知識を持つ従業員こそが、企業を守る最前線であると言えるでしょう。

フィッシングテスト結果の詳細は、KnowBe4のウェブサイトで確認できます。


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会社情報

会社名
KnowBe4 Japan 合同会社
住所
東京都千代⽥区丸の内1−5−1新丸の内ビルディング10F EGG
電話番号
03-4586-4540

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