エムリット、事業譲受
2020-12-30 12:00:02
国産マスクフィルターのエムリットが「みんなのマスク」を譲受
エムリット、手作りマスクプラットフォーム事業を譲受
株式会社エムリットは、手作りマスクに特化したプラットフォーム「みんなのマスク」の事業を譲受することを発表しました。この決定は、同社がマスク関連事業を強化し、さらなる展開を目指すための戦略的なステップとされています。
エムリットのマスク関連事業の背景
エムリットは、国内で自動車用エアコンフィルターを手がける企業です。品質にこだわり、国産車の95%以上に対応する製品を提供しています。特に、抗菌・防臭機能を備えたエアコンフィルターは、花粉やPM2.5に対して高い吸着性能を持ち、評価を得ています。その実績を背景に、同社は令和2年1月からマスク用フィルターの開発を始めました。
この過程で、N95相当の性能を誇る再利用可能な布マスク「MLITMASK®」を開発し、大きな反響を呼びました。マスク不足が深刻化する中で、消費者ニーズに応える製品をいち早く市場に投入したのです。
みんなのマスクの特性
「みんなのマスク」は、2020年に新型コロナウイルスの影響でマスクが不足している問題を解決するために立ち上げられました。このプラットフォームは、手作りマスクを提供することで、本当にマスクを必要としている人々に届くよう工夫されています。特に、クラウドファンディングを通じて、障がい福祉サービス従事者の雇用を支える仕組みを確立し、地域のマスク生産を促進しています。
この取り組みは、多くの企業や市町村と連携して行われており、全国に加え、国際的にもマスクの寄贈活動を行っています。具体的には、1000枚以上の布マスクが様々な地域に寄贈されているのです。
事業譲受の意義
エムリットは、「みんなのマスク」を譲受することで、その知的財産や生産ノウハウを活用し、効率的なビジネス展開を図る考えています。この事業譲受は、令和3年2月末日を目指して手続きを進める予定ですが、譲受に関する詳細な費用や意向は非公開とされています。
同社にとって、この譲受は単なる事業拡大にとどまらず、マスクの需要が続く中で、新たな供給体制を作り上げるチャンスでもあります。
エムリットとみんなのマスクの未来
株式会社エムリットは、名古屋に本社を置き、エアコンフィルターの製造から、マスク用フィルターへと事業の幅を広げようとしています。この戦略が成功すれば、さらなる製品展開やブランドの確立に繋がるでしょう。
「みんなのマスク」のプラットフォームと結びついたことで、地域社会への貢献も期待されます。エムリットの新たな姿勢は、今後のマスク業界においても注目されるポイントとなるでしょう。
新型コロナウイルスの影響下でのマスク需要の高まりに応え、同社の取り組みを通じて、より多くの人々が必要な製品にアクセスできることを期待しています。今後の動向に注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社エムリット
- 住所
- 愛知県名古屋市名東区香流2丁目809-1
- 電話番号
-
052-228-9542