2025年度 カルティエ ウーマンズ インパクト アワード授賞式
2025年5月22日、大阪の堺市民芸術文化ホールで開催されたカルティエウーマンズインパクトアワード授賞式は、800人を超える来場者が集い、女性起業家たちの活躍を称える華やかなイベントとなりました。この授賞式は、翌日に行われるウーマンズパビリオンオープニングセレモニーの一環として行われ、カルティエのテーマ「Forces for Good(変革をもたらすチカラ)」に沿った内容が展開されました。
優れた女性起業家の表彰
この年度の授賞式では、9名の優れた女性起業家が表彰されました。彼女たちの事業は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づき、環境保護や生活向上、機会創出の分野での影響をもたらしています。特に、このインパクトアワードはビジネスを通じての社会への影響力を評価し、これまでに330名以上のフェローに助成金を提供してきた実績があります。
地球を守る取り組み
「Preserving the Planet(地球の保護)」のカテゴリーでは、アイルランドのVivid Edgeのトレーシー・オルークが、エネルギー効率最適化サービスを提供し、二酸化炭素排出量の劇的な削減を実現しました。彼女の活動により、36,457トンのCO2削減が達成され、28,500世帯分に相当するエネルギーが節約されています。また、使用済みの消防ホースを再利用したラグジュアリーグッズブランドElvis & Kresseのクレッセ・ウェズリングは、315トンの廃棄物を再資源化し、消防士向けの慈善活動への寄付を行ってきました。
生活向上を目指すプロジェクト
「Improving Lives(生活の向上)」部門では、ケニアのFlareが、救急車の応答時間を大幅に短縮するシステムを導入し、数千人の命を救った実績が称えられました。インドのBanka Biolooも、公衆衛生の向上を図るために、排泄設備を整えて地域の環境を良化してきました。
機会創出への貢献
「Creating Opportunities(機会の創出)」のカテゴリーでは、ヨルダンのLittle Thinking Mindsが、アラビア語のリテラシー向上を支援するデジタルプラットフォームを提供。多くの難民コミュニティで教育機会を広げています。さらに、AIを活用し、ジェンダーの暴力被害者に支援を行うSafe YOUも大きな社会的意義を持つ取り組みとして評価されました。
セレモニーのハイライト
授賞式は、特別ゲストのパフォーマンスやショートフィルムの上映で彩られ、多彩なプログラムが展開されました。ホストを務めるサンディ・トクスヴィグが行った心温まるスピーチも注目を集め、女性のリーダーシップの重要性を再確認させる内容でした。また、カルティエのCEOである宮地純がキーノートスピーチを行い、女性の輝きが全社会に良い影響を与えることを訴えました。
インパクト アワードウィークの成功
一週間にわたり行われたインパクトアワードウィークには180人以上の人々が参加し、共通の目標に向けたコミュニティビルディングが行われました。授賞式の後も、ファイナルカクテルパーティで新しい絆を深める機会となり、参加者はインクルーシブで持続可能な未来を築くための役割を確認しました。
未来へのビジョン
2026年度には、さらに多くの女性起業家が受賞のチャンスを得られることが期待されています。科学技術革新に基づく新たなアワードや地域に根ざした取り組みへも注目が集まる今後の活動に、期待が高まります。カルティエ ウーマンズ インイシアチブを通じて、女性の声とその影響力は今後ますます広がっていくことでしょう。