限られた時間をどう生きるか?
2025年1月17日、集英社新書から発売される書籍『捨てる生き方』は、著者である小野龍光と香山リカが、自身の経験を通じて問いかける一冊です。著者たちはそれぞれ、仏教の世界と医療現場という異なるバックグラウンドを持ちながらも、共通して「捨てる」ことの重要性について語ります。
著者たちの人生の選択
小野龍光は、もともと年商100億を超えるIT企業のCEOを勤めていましたが、インドで仏教に興味を持ち、佐々井秀嶺上人のもとで得度を果たしました。この選択は、彼が持っていた社会的地位や名声、さらには資産を全て手放すものでした。彼はなぜ、そのような選択をしたのでしょうか?
また、香山リカは精神科医として、また立教大学の教授としてのキャリアを経て、北海道のへき地で医療活動を始めました。都市生活を離れ、地方での医療に従事することを選んだ彼女も、人生における「捨てる」行為がどのような意味を持つかを考察しています。
目次から垣間見る内容
本書は、各章で様々なテーマについて深く掘り下げています。
- - プロローグ:香山リカが小野龍光に問いかけるのは、なぜ彼がすべてを捨てられたのかという疑問です。これを通して読者も自らの生き方を振り返るきっかけを与えます。
- - 第一章では、仏門に入った理由として彼が抱いた心理や価値観の変化について考えます。
- - 第二章では、「あるがままに生きる」ことが持つ意義や、現代社会での生きづらさについて論じられます。
- - 第三章では、執着や欲が私たちをどのように苦しめるかについて説明し、捨てることがそれにどう作用するのか探ります。
- - 第四章は、実際にとらわれを手放すことでより楽に生きられることを具体的な例を交えて解説します。
- - 第五章では、利他の精神が持つ重要性と、自然や他者との共生について考察しています。
- - エピローグでは、限られた人生において、どう生きたいのか問い直すことで締めくくられます。
深い思索をするための導き
この書籍は単に自己啓発書ではなく、著者たちが自身の経験を元に深い思索を促します。現代を生きる私たちにとって、捨てることの意味を考えることは重要であり、この本を通じてその道筋を見いだせるのではないでしょうか。
書籍情報
- - タイトル:捨てる生き方
- - 著者:小野龍光・香山リカ
- - 発売日:2025年1月17日(金)
- - 価格:1,100円(10%税込)
- - ページ数:240
- - 版型:新書判
- - ISBN:978-4-08-721346-1
この機会に、ぜひ自身の生き方を見直す一助として本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。