教育現場を強化する新たなネットワーク管理システム
株式会社YE DIGITAL(以下、YEデジタル)と株式会社バッファローが提携し、学校ネットワークの管理機能が強化されることが発表されました。この連携によって、教育機関のICT(情報通信技術)環境が大きく向上することが期待されています。
GIGAスクール構想とネットワーク環境の整備
文部科学省が進める「GIGAスクール構想」の第二段階「NEXT GIGA」は、全ての児童生徒にICTを提供することを目的としています。そのため、各学校においてネットワーク環境のさらなる整備が必要不可欠です。最近のデジタル化の進展に伴い、従来の設備ではスペック不足とされることが多くなり、新たな設備投資が求められています。
YEデジタルはこのニーズに応えるため、既存のネットワーク管理装置「NetSHAKER W-NAC」と、バッファローの最新のWi-Fi 6E対応アクセスポイント「WAPM-AXETR」とを組み合わせることで、効率的かつ安定したネットワーク環境の実現を図っています。
NetSHAKER W-NACの機能概要
YEデジタルが提供する「NetSHAKER」には、無線アクセスポイントの管理機能が強化されています。具体的には以下の機能があります。
- - 無線アクセスポイントの死活監視: 各アクセスポイントの稼働状態をリアルタイムで把握し、問題を迅速に発見できるようサポートします。
- - 無線LAN設定の一括管理: 設定情報を一括でインポート及びエクスポートできるため、管理の効率が飛躍的に向上します。
- - ファームウェアの一括適用: 複数のアクセスポイントに対して、一度の操作でファームウェアを更新でき、作業負担を軽減します。
これらの機能により、教育現場のネットワーク管理者は負担を軽減し、より良い学習環境を提供することができます。
バッファローのWi-Fi 6E対応アクセスポイント「WAPM-AXETR」
バッファローの「WAPM-AXETR」は、新バンドである6GHz帯に対応したトライバンド無線LANアクセスポイントです。本製品は、2.4GHzと5GHzに加え、6GHz帯にもアクセス可能で、Wi-Fi 6E(11ax)に対応しています。この新たなチャンネルを利用することで、干渉を回避し、安定した接続環境を実現します。
このアクセスポイントの導入により、導入した学校では、より広い帯域での通信が可能となり、オンライン授業やデジタルコンテンツの活用が促進されることが期待されています。
今後の展望
YEデジタルは、引き続き最新技術と連携を図りながら、教育現場のICT環境を整備していく方針です。今後も、教育界におけるネットワークの効率化と安定化を目指し、様々なソリューションを提供していくとしています。このような取り組みが、今後の子どもたちの学びの場において重要な役割を果たすことは間違いありません。
今後、この取り組みが全国の教育機関に広がり、より多くの生徒が豊かな学びを享受することができるよう期待しています。