タイで実現する最新の業務効率化
タイ王国にあるMobile Innovation Company Limited(モバイル・イノベーション)、Loxley Evolution Technology Co., Ltd.(ロクスリー・エボリューション)、Braiven Co., Ltd.(ブレイブン)の3社が連携し、株式会社サイエンスアーツのライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を活用した新たな映像AIソリューションの販売を開始しました。
このソリューションは、タイ国内の日系企業や現地企業に向けて、製造業に必要な業務フローを自動化することを目的としています。具体的には、標準作業の遵守をモニタリングし、指示を出すプロセスをフルオートメーション化する技術です。
進化するAIの活用
Mobile Innovationは、Buddycomの販売代理店として、東南アジアのエンタープライズDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進してきました。特に、ナウィノ社が開発した「BYON AI Platform」とBuddycomを組み合わせることで、仕事の流れを効率化する新しい試みが成功しました。API接続によるAI検知の試験にも成功し、今後はこの両プロダクトを一つのパッケージとして提供していく予定です。
タイはAI導入の先進国であり、特に職場での生成AI活用率が世界で2位となるなど需要が高まっています。このような背景の下、製造業において広大な敷地でのCCTVオペレーションに対するAIの活用が求められています。
具体的な導入事例
実際に、THAI TAKAGI SEIKO CO., LTD.(TTSC)では、映像AIを導入し業務効率や製造品質の向上に成功しています。TTSCは自動車向けのプラスチック成形・塗装ビジネスを展開し、スマートファクトリーへの移行を進めています。この度、Buddycomを使用することで、AIが検知した後の従業員への指示が音声、チャット、スナップショットによって自動通知され、業務のフルオートメーションが実現しました。
企業の背景
Mobile Innovationは、NTTドコモとタイのLoxley Public Company Limitedの合弁で設立されたIoTサービスプロバイダーです。企業向けの車両運行管理サービスやSMS一斉連絡サービスに加え、最近ではAI・IoT・DXソリューションを推進しています。
Loxley Evolution Technologyは、セキュリティシステムやネットワーク構築、アプリケーション開発などを手掛ける企業で、政府機関や民間部門に広く利用されています。Braivenは、DXをはじめとする新技術の開発に特化した企業であり、業務効率化を目指したソフトウェアの提供に注力しています。
株式会社サイエンスアーツは、「Buddycom」を通して、フロントラインワーカーが明るく働ける社会の実現を目指しています。このプラットフォームは、1,400社以上の現場で活用されており、音声だけではなく、テキストや画像、動画までを用いた新しいチームコミュニケーションを可能にしています。
今後の展望
このように、タイでの映像AIとBuddycomの連携は、製造業の業務フローを根本的に変える可能性を秘めています。AI技術が進化し、業務のオートメーション化が進む中、Mobile Innovationとそのパートナー企業の努力がどのような成果を生むのか、今後の展開に期待が高まります。