SNSがオープンキャンパスへの参加を促進するとは限らない実態
最近の調査から、オープンキャンパスに参加する高校生の動機が明らかになりました。調査では、1500人の高校生を対象に行ったアンケートで、彼らがどのようにオープンキャンパスを知り、参加する意欲を持つかを探りました。その結果、意外な現実が浮かび上がっています。
オープンキャンパス参加のきっかけ
調査結果によると、41.8%の高校生が「夏休みに自分で調べて行こうと思っていました」と回答しました。これは、夏休みに入ってから学校のブランディング活動が行われても、彼らの多くは既に訪問する学校を決めていることを示しています。反対に、全体の約60%の高校生は夏休み後に学校を決めるため、この時期に合わせた広報戦略が重要であることが分かりました。
また、「高校の先生にオススメされた」と回答した生徒は14.1%、さらに13.7%の生徒は「Web検索で情報を見つけた」と述べています。このデータから、高校の教員との連携や、SEO対策やWEB広告の重要性が浮き彫りになります。
SNSの影響の薄さ
興味深いことに、SNS、特にInstagramからの影響は非常に薄いことが判明しました。最も高い数値を示したInstagramでも2.7%に留まっています。このことから、多くの高校生にとってSNSはオープンキャンパス参加のきっかけになっていないことが明らかです。学校がSNSを使ってイベントを告知するだけでは、効果が薄い可能性が高いのです。
参加しなかった理由
さらに調査を進める中で、約40%の高校生が「オープンキャンパスに行かなかった理由」を挙げました。最も多かったのは「めんどうくさい」という意見で、全体の35.7%がこの選択をしました。次いで「日程が合わない」との声が20.5%、そして「行く場所がない」という理由も見逃せません。
この結果から、オープンキャンパスに参加したいが、日程の都合でそれが叶っていない高校生が一定数存在することも明らかになりました。おそらく、大学側のオープンキャンパスの日程が限られているため、多くの生徒が参加できない状況にあるのでしょう。
今後の広報戦略を再考する必要性
今回の調査結果は、オープンキャンパスの企画や告知方法を見直す良い機会となります。SNSだけに頼らず、教員との関係を強化することで、より多くの高校生にアプローチできる可能性があります。学校は「イベント告知」から「学校認知(ブランディング)」へと方向転換が必要です。これにより、高校生に対する潜在的な魅力を伝えることができるでしょう。
データの提供について
さらに、この調査のすべてのデータは、学校法人に属している方々に提供しています。このような情報を活用することで、教育機関はより効果的な進学支援メニューを開発し、高校生の未来を支援することができるでしょう。
調査概要
- - 調査期間: 2023年8月29日〜9月8日
- - 調査機関: B.A.O.V株式会社
- - 有効回答数: 1500人
- - 調査方法: Webアンケート調査
問い合わせ先
B.A.O.V株式会社
取締役 COO 吉田 涼平
電話番号:080-4111-6628
メールアドレス:
[email protected]
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