三和建設株式会社は、近年特化型の倉庫建設ブランド「RiSOKO®」を展開し、危険物倉庫の建設を進めています。2024年初旬より着工した9棟の倉庫が、9月から10月にかけて無事に完工しました。これらの新たな倉庫施設は、大手物流企業である山九株式会社、大阪市の藤原運輸株式会社、兵庫県の横田瀝青興業株式会社のもとに設置され、それぞれ地域の物流を支える重要な役割を果たします。具体的には、三重県三重郡菰野町に位置する北勢第3物流センターや、大正区の大正ケミカルセンター、姫路市に建設された危険物倉庫が完工したことで、地域内での危険物取扱いが一層効率化されることが期待されています。
危険物倉庫の需要の高まり
かつて危険物倉庫は、主に港湾運送のために設置されていたものですが、最近では物流業者や開発業者が進出し、内陸部での危険物倉庫の建設が増加しています。国土交通省が発表したデータによると、2021年以降、危険物倉庫の床面積は年々増加し、2023年の時点で前期比10.8%増となっています。この理由としては、様々な企業がコンプライアンス意識を高めていることや、リチウムイオン蓄電池や半導体の生産体制強化、EC市場の拡大により、国内物流で取り扱う危険物の量が増加していることが挙げられます。
見学会で示された高い透明性
三和建設は、完成した大正ケミカルセンターにて、同業他社向けの見学会を行いました。このイベントには26社から103名が参加し、倉庫の詳細な設計や仕様についての情報提供が行われました。実際、参加者の96%が「非常に良かった」または「良かった」と回答しており、質問にも丁寧に応じる形で多くの知見が得られたようです。参加者からは「見学させていただけてとても参考になった」との声が多く上がりました。
今後の展開と技術力
2024年初頭の着工以降も、三和建設は引き続き危険物倉庫の受注を順調に伸ばし、現在は5府県で8つのプロジェクト、29棟を計画、設計、施工中です。特殊な機能倉庫の建設には、多くの技術や法令知識、行政との協議が必要となりますが、三和建設はこれまでに積み上げてきたノウハウを活かし、お客様に最適な倉庫を提供することを目指しています。また、法令遵守を徹底し、安心・安全な社会環境の構築にも貢献します。
会社概要
三和建設株式会社は、1947年に設立された総合建設業者で、大阪市淀川区を本社としています。現在、危険物倉庫の建設をはじめとした多様なプロジェクトを展開し、地域の物流発展に寄与しています。さらなる発展を目指し、今後も新たな取り組みに挑戦し続ける方針です。