新しい太陽光発電モデル
2025-02-18 14:25:58

鈴与商事とパワーエックス、太陽光発電PPA事業モデルの構築を開始

鈴与商事とパワーエックス、新たな事業モデルへの挑戦



静岡県静岡市に本社を置く鈴与商事株式会社は、東京・港区を本拠地とする株式会社パワーエックスと協力し、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた新しい事業モデルの構築を発表しました。この取り組みは、持続可能なエネルギーソリューションを提供することを目的とし、特に企業の脱炭素化に貢献するものです。

PPA事業モデル構築の背景



この新事業モデルは、鈴与商事のグループ会社である鈴与エコプロダクツ株式会社の工場敷地内に設置される太陽光発電システムを基盤にしています。発電した電力はオンサイトPPAスキームを通じて工場内に供給され、不要な余剰電力はパワーエックス製の大型蓄電池に蓄えられます。夕方以降にはこの蓄電池から電力が放電されるため、工場のエネルギー使用の効率化が図られます。

さらに、鈴与商事はアグリゲーターとして、電力の需給調整や安定供给に取り組みます。これにより、市場における蓄電池運用の新たな可能性が開かれます。

事業の具体的な内容



具体的な内容としては、太陽光発電モジュールの設置容量は375.84kWで、年あたりの想定自家消費量は317,457kWhとなっています。また、CO2削減量としては162,000kg-CO2を見込んでおり、環境への貢献も期待されます。

一方、蓄電池システムは、静岡県内で初めて導入されるパワーエックス製『PowerX Cube 360』を使用し、設置容量は358kWh、出力は80kWです。これにより、蓄電池の運用効率が向上し、ピークカットなどの最適供給調整が可能になります。

今後の展望



このプロジェクトによって、鈴与商事はタイムシフトやピークカット、インバランス回避などの運用制御を行い、蓄電池ビジネスの収益力向上を目指します。現状、蓄電池ビジネスにおける価格変動や収益性の課題が投資回収の大きな壁となっていますが、この事業モデルによってそれらの課題を克服できる可能性が期待されています。

今回の取り組みは、2025年4月の運転開始を予定しており、鈴与グループ各社や民間企業に向けてもオフサイトPPAとして余剰電力を供給する計画です。これにより、エネルギーマネジメントと産業の持続可能性が高まることが期待されています。

企業情報



  • - 鈴与商事株式会社:エネルギー供給事業を基盤とし、太陽光発電や蓄電池、CO2可視化サービスなどを通じて顧客の脱炭素化を支援しています。
  • - 株式会社パワーエックス:再生可能エネルギーを推進し、大型蓄電池の製造・販売に注力しており、持続可能なエネルギーソリューションを提供します。

この取り組みが成功すれば、鈴与商事とパワーエックスは日本における新たなエネルギー事業のモデルとなるでしょう。このプロジェクトがもたらす将来の成果に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
鈴与株式会社
住所
静岡県静岡市清水区入船町11-1
電話番号

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