エステーと福井県が手掛ける「恐竜時代のかおり」
エステー株式会社が福井県との協力で新たなプロジェクトを発表しました。6月20日に行われた完成発表会では、恐竜時代をテーマにした香り「恐竜時代のかおり」が登場しました。この香りは、大阪・関西万博の関西パビリオン内に位置する福井県ゾーン「恐竜王国福井」で使用されるほか、福井県内の恐竜関連イベントや施設でも活用される予定です。
香りを通じて描く恐竜時代
このプロジェクトは、福井県が持つ恐竜の魅力を香りで表現することを目的としています。エステーは2024年8月に締結した包括連携協定に基づき、地域の活性化を進めるためのさまざまな取り組みの一環として「恐竜時代のかおり」を開発しました。完成発表会には、福井県知事の杉本達治氏やエステー社長の上月洋氏が出席し、具体的な活用方針について語りました。
この香りの創作には、福井県と福井県立恐竜博物館の協力が得られ、エステーの100%子会社である株式会社コードミーの技術が生かされています。香りで古代の恐竜時代を甦らせるこのプロジェクトは、訪問者にとって新たな体験を提供することでしょう。
3種類の香りをラインナップ
「恐竜時代のかおり」は、以下の3種類の香りで構成されています。
- - Dinosaur Earth: 恐竜と太古の大地をテーマにした香り
- 針葉樹やイチョウの温かみのあるウッディノートと、恐竜に由来するアニマリックノートが融合。
- - Forest World: 恐竜時代に栄えた植物をテーマにした香り
- シャープで奥深いグリーンノートが特徴。
- - Thrilling Sky: 翼竜たちが飛び交う空をテーマにした香り
- 幻想的な青をイメージさせるオゾンノートが際立ちます。
このうち、万博の福井県ゾーンでは「Dinosaur Earth」と「Forest World」が使用され、恐竜時代のイメージを香りで再現します。さらに、「Thrilling Sky」は福井県立恐竜博物館での活用が予定されています。
鯖江市のシティフレグランスも紹介
また、エステーは鯖江市の市制70周年を記念して創香した「さばえの香り」の展示も行っています。この香りは、市民のアンケートを基にし、地域の価値観を反映したものです。シトラスとアロマティックハーブの調和により、鯖江市の魅力を香りで表現しています。
ウェルネス分野での共創を推進
エステーは中期経営計画「SMILE 2027」において「かおり×ウェルネス」を成長テーマに掲げています。香りによる健康経営支援や地域との共創、さらにはシビックプライドの醸成にも取り組んでいます。今後も地域とのつながりを深め、香りを通じたさらなる価値創出に努めていく考えです。
「恐竜時代のかおり」を通じて、古代の世界を香りで再現し、地域の魅力を多角的に発信するエステーの取り組みに注目です。