人気漫画「放課後ていぼう日誌」とコラボした海洋エコイベント

漫画の聖地での海洋エコアクション

熊本県の美しい海で、人気漫画「放課後ていぼう日誌」とのコラボイベント「芦北ていぼう釣り体験！海をきれいにエコアクション」が開催されました。3月22日（土）に行われたこのイベントには、約180組の参加者が集まり、海洋ごみの問題に対する意識を高める機会となりました。

漫画の魅力とイベントの狙い

「放課後ていぼう日誌」は、釣りをテーマにした青春ストーリーで、githubにおいて累計発行部数が100万部を超える人気作品です。漫画は、女子高生が釣りを通じて成長していく姿を描いており、その魅力は多くのファンを引き寄せました。このイベントも、作品の舞台である芦北町で開催されることで、参加者は漫画の世界観を体験できる特別な機会でした。

イベント概要

- 日程: 2025年3月22日（土）
- 開催場所: 熊本県芦北町計石漁港
- 参加人数: 約180組、総来場者数2,300人
- 協力団体: 芦北町、芦北町漁協など

それぞれの参加者は、釣り体験とごみ拾い活動に参加し、海洋ごみの削減について考えることを目的としました。釣りでは「コノシロ」や「メバル」などの釣果が上がるたびに歓声が広がり、賑やかな一日が過ごされました。

ごみ拾いと次世代の取り組み

漁港周辺では、ペットボトルやレジ袋といった海洋ごみが多く見受けられ、参加者は約800kgのごみを回収しました。また、イベント参加者には、地元の芦北高校生がデザインしたキャンバスバッグが贈られました。このバッグは、昨年高校生が行った海洋ごみの回収活動を経て企画され、参加者にエコ意識を持ってもらうためのものです。

参加者たちの声

イベント終了後、参加者からは様々な感想が寄せられました。「釣りとごみ拾いを一度にやることで意識変化につながると思う」「意外と漁港にもごみが多くてびっくりした」「初めて釣りをしてとても楽しかった」といった声が聞かれ、多くの参加者がこの経験を通じて海に対する意識を新たにしたようです。

また、イベントに参加した方々のアンケートでは、全員が「釣り人のごみ拾いが海洋ごみ削減に効果がある」と回答し、95％以上が参加後にごみ拾いに対する意識が高まったと感じています。この結果は、芦北高校の取り組みとも通じるもので、次世代へつなげる重要な意義を持っています。

エコアクションの推進

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として実施されました。このプロジェクトは、海洋ごみの問題を皆が「自分ごと」として捉え、より良い海の未来に向けた行動を促進することを目的としています。エコアクションは、私たちの生活と深く関係していることを再確認する貴重な機会でもあります。

今後も、地域の未来を考えた活動が続けられることを期待したいと思います。