地域商社「こゆ財団」が東京事務所を開設
宮崎県新富町を拠点に、地域振興と食糧課題の解決を目指す地域商社「こゆ財団」が、東京虎ノ門に新たな事務所を開設しました。この事務所は、地域の特産品を社会に広める取り組みの一環です。
東京の新拠点「Sustainable Food Lab」
「Sustainable Food Lab」と名付けられたこの施設は、地域の食文化を発信するだけでなく、持続可能な未来の食を築くために多様なスタートアップ企業が集まる場を提供しています。ここでは、調理や試食を行うための設備も整っており、商品のテストマーケティングや商談もスムーズに進む環境が整っています。
虎ノ門ヒルズ駅から徒歩10分という好立地にあり、地域の特産品をテーマにした食育イベントも予定されています。
知る人ぞ知る地域の特産品
新富町は、国産うなぎの生産量が全国で3位を誇る地域です。町のそばを流れる一ツ瀬川は、うなぎの養殖に最適な水質を持つことで知られています。地域の生産者が高品質のうなぎを育てており、その鮮度と味は多くの人々に愛されています。
さらに、希少な国産ライチにも力を入れ、価格に挑戦しながら地域側のブランディングを進めています。この取り組みは「グッドデザイン賞」を受賞するなど、多くの支持を得ています。
未来に向けた連携の強化
こゆ財団は、産官学の連携を強化することで、地域の課題解決に貢献していくビジョンを持っています。食育イベントを通じて、地域の生産者や先進企業との交流を深め、地域の課題を共有する場を提供しています。特に、11月7日には「国産うなぎ」に焦点を当てた開設記念イベントを実施予定で、地元の味を体験しながら学びを深める機会を設けています。
ふるさと納税で地域を支える
また、こゆ財団の主な活動の一つとして、ふるさと納税の運営があります。新富町のふるさと納税は、2017年から2023年までの7年間で累計100億円以上の寄附を集め、地域の発展に貢献しています。これらの資金は、多様な企業との連携事業や地域生活の向上に役立てられています。
まとめ
こゆ財団は、地域の特産品を活用しながら持続可能な社会の実現を目指しています。東京に設立した新事務所は、その活動の一環として地域と都市のつながりをより強化するための新しい拠点となります。これからの取り組みに注目が集まっています。