地元の人々が守る、矢勝川堤の彼岸花
愛知県半田市の矢勝川堤は、児童文学作家・新美南吉の名作「ごんぎつね」の舞台として知られています。毎年秋になると、ここは約1.5kmにわたり真っ赤な彼岸花で彩られ、多くの訪問者を惹きつけます。この美しい風景は、地元の人々の手によって守り続けられています。
彼岸花植栽活動の歴史
矢勝川堤の彼岸花植栽活動は、平成2年から始まりました。きっかけとなったのは、小栗大造さん。彼は「ごんぎつね」の物語に描かれた赤い風景を再現したいとの思いから、地域の皆と共に植栽を開始しました。
最初は賛否が分かれましたが、活動の継続に伴い、多くの人々がこの理念に賛同し、地域への愛着が形となりました。
平成4年から6年にかけては、岩滑北保育園や岩滑小学校、半田中学校の子どもたちも参加し、合計50万球もの彼岸花の球根が植えられました。こうして、地域の子どもたちが自ら参加し、ふるさとの風景を守ることの大切さを学んでいったのです。
新たなる挑戦
しかし、近年は「矢勝川の彼岸花を守る会」のメンバーの高齢化が進み、令和5年に向けて地元の子どもたちによる植栽活動が中断されることになりました。昨年、「矢勝川の彼岸花を守る会」は活動を休止しましたが、今年度からは「NPO法人ごんのふるさとネットワーク」が活動を再開することになりました。
今回、3年ぶりに岩滑北保育園と岩滑小学校の子どもたちが、再び彼岸花の球根を植えることが決定しました。この活動は、9月に予定されている「植栽活動2018」により実施されます。
今後への期待
イベントは、岩滑北保育園で5月19日(火) 10:00から、岩滑小学校で5月20日(水) 15:45から行われる予定です。雨天時には予備日が設定されています。地域の未来を担う子どもたちがこの美しい風景を次世代へと引き継ぐ姿は、地域の誇りとして多くの人々に影響を与えるでしょう。
「平成4〜6年に一斉に球根を植えた時の子どもたちが、今や親になっています。親子での関わりが増え、矢勝川堤の彼岸花がふるさとの誇りとなることを願っています」と、イベントの担当者も語ります。
参加情報
参加を希望される方は、ぜひ以下の連絡先までお問い合せください。
- - NPOごんのふるさとネットワーク事務局:榊原宏(TEL: 090-7683-0106)
- - 半田市 教育部新美南吉記念館館長:遠山光嗣(TEL: 0569-26-4888)
美しい彼岸花が咲き誇る矢勝川堤で、地域の人々の想いを次世代に受け継ぎながら、子どもたちが行うこの素晴らしい行事に、ぜひ注目してください。