大学と専門学校の比較
2012-12-07 11:50:21

大学と専門学校の就職・資格取得状況を比較した新調査結果

日本の若者にとって、教育は進路選びの重要な要素です。特に長引く不況の影響で、就職が困難になっている現状では、適切な進路選びがますます重要視されています。そんな中、高校生の進学をサポートするNPO法人高校ネットワークは、株式会社大学通信および学校法人大原学園と共に、2012年3月卒業者の就職状況や資格取得状況に関する調査報告を行いました。このレポートは、大学と専門学校の実績を比較している点で特に注目されています。

経済的影響と進路選びの重要性


長引く不況は、日本の若者に深刻な影響を与えています。内閣府の報告によると、2012年3月に大学を卒業した56万人のうち、約12万人は就職も進学もせずアルバイトで生活している状況です。このような厳しい経済状況に伴い、家庭の教育費の負担も増加しており、教育資金を捻出できずに中退する学生も増えてきています。文部科学省によると、日本学生支援機構の奨学金の借入者数は134万人に達し、これはわずか十数年間で2.6倍に増加したことを示しています。

このような背景から、「大学に行けば安泰」という従来の考え方は通用しなくなってきており、適切な進路選びがキャリア形成において必要不可欠になってきたのです。

大学と専門学校の就職状況を比較


今回の調査では、特に大学の商学・経済学部と専門学校の就職率を比較しました。関東・甲信地区の商・経済・経営系91学部ランキングによると、専門学校では大原学園が91.3%という高い就職率を記録し、全体で3位相当という好成績を収めました。これは前年から3.2ポイントの上昇を遂げたものです。

主な就職率ランキング:
1. 諏訪東京理科大学(長野/私立、94.0%)
2. 一橋大学(東京/国立、93.7%)
3. 大原学園(専門課程ビジネスコース、91.3%)
4. 一橋大学(東京/国立、91.2%)
5. 東京理科大学(東京/私大、90.3%)

大学と専門学校の就職率には大きな差が見られますが、特に大原学園は商業系の専門学校の中で目覚ましい成果を収めています。

公務員就職者数の調査結果


国家公務員Ⅱ種と地方公務員の就職者数に関しても大原学園が健闘しています。国家公務員Ⅱ種では、大原学園から12名が就職し、近畿大学と同じ23位相当の位置を占めました。地方公務員では761名を輩出し、日本大学に次ぐ2位相当の成績を記録しています。

公認会計士の資格取得状況


公認会計士の資格取得においても、大原学園は高い実績を誇っています。2011年度には57名が合格し、前年度の46名から11名増加しました。これにより、大学別の合格者数においても5位相当となり、業界内での存在感をさらに強めています。

まとめ


このようなデータを踏まえると、大原学園は大学と比較しても遜色ない実績を示し、特に実務に直結した教育に特化している点が強みと言えます。企業との連携を密にし、実践的な教育を行うことが高い就職率や資格取得者数につながっていると考えられます。この動向は、今後の若者のキャリア形成においても重要な参考となり得るでしょう。若者が新たな道を描けるよう、引き続き有意義な調査が求められています。

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NPO法人 高校ネットワーク
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電話番号
03-6826-6009

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