「エレキソルト スプーン」快挙!CES Innovation Awards®2025で2部門受賞
キリンホールディングス株式会社と明治大学が共同開発した画期的なデバイス「エレキソルト スプーン」が、世界最大級のテクノロジー見本市「CES」のイノベーションアワードで2部門を受賞しました。受賞部門は「Digital Health部門」と「Accessibility & AgeTech部門」。これは、健康増進と高齢化社会における利便性向上への貢献が世界的に評価されたことを意味します。
微弱電流で塩味・うま味を増強
「エレキソルト スプーン」は、微弱な電流を用いて、減塩食品の塩味やうま味を増強する食器型デバイスです。塩分摂取量を制限したい人にとって、食事の満足度を損なうことなく健康的な食生活を送るための強力なツールとなります。この技術は、明治大学宮下芳明研究室とキリンホールディングスの共同研究によって開発され、2024年5月から販売されています。
CES Innovation Awards®とは?
CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)は、毎年1月にアメリカ・ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市です。CES Innovation Awards®は、革新的で優れた製品・サービスを表彰する権威ある賞であり、今回の受賞は「エレキソルト スプーン」の高い技術力と市場性への期待の高さを示しています。特に、過去最多となる3400件以上の応募があった中での受賞は、その価値をさらに際立たせています。
高齢化社会における健康課題への貢献
高齢化が進む現代社会において、健康的な食生活の維持は重要な課題です。塩分制限は高血圧予防などに有効ですが、減塩による味気なさから食事への意欲を失ってしまう人も少なくありません。「エレキソルト スプーン」は、この問題を解決し、高齢者を含む多くの人々の健康的な食生活をサポートする可能性を秘めています。
明治大学宮下研究室のコメント
明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科教授である宮下芳明氏は、CESを「未来の日常が生み出される殿堂」と表現し、今回の受賞を「味覚メディア」が未来の日常となることに対する期待の表れと捉えています。そして、更なる研究開発と社会実装への意欲を表明しました。
未来への展望
「エレキソルト スプーン」の受賞は、健康と食に関する技術革新が世界的に注目されていることを示しています。今後、この技術がさらに進化し、より多くの人々の健康的な食生活に貢献していくことが期待されます。また、この技術は、食だけでなく、他の分野への応用も期待されており、今後の展開から目が離せません。
まとめ
キリンと明治大学の共同開発による「エレキソルト スプーン」のCES Innovation Awards®2025での2部門受賞は、日本の技術力の高さを世界に示す大きな成果となりました。この革新的なデバイスが、健康的な食生活を支え、未来の食文化を創造していくことに期待が高まります。