KDDIアジャイル開発センターとレッドジャーニーが新サービスを発表
KDDIアジャイル開発センター株式会社(以下、KAG)と株式会社レッドジャーニーは、製造業を中心とした大規模組織向けに、プロダクト型組織の内製化を促進し持続的価値を創出するためのアジャイルCoE(Center of Excellence)支援サービスを共同で立ち上げることを発表しました。このサービスは2025年1月から段階的に提供を開始し、詳細については各社の公式ウェブサイトやプレスリリースを通じて発表されます。
背景と目的
現在、企業が直面する市場環境の変化はますます激しさを増しており、特に製造業を含む大規模な組織でも、迅速な内製化やアジリティの確保が強く求められています。このような状況下で、KAGとレッドジャーニーは双方のアジャイル開発の知見と組織変革のノウハウをもとに、プロダクト型組織へのシフトを支援します。彼らの目標は、企業が市場の変化に対応できるようにすることです。
サービスの具体的な内容
1. プロダクト組織化のためのロードマップ策定
このサービスでは、各企業の現状分析を行い、価値創出を最優先にした組織構造やチーム編成の長期的な計画を策定します。これにより、アジャイルの手法を徐々に導入し、確実に定着させることが期待されます。
2. ファーストペンギン・チームの設置と支援
先行事例をインスパイアした「ファーストペンギン・チーム」を任命し、対象企業のビルディングやアジャイル手法の導入をサポートします。具体的には、製品開発のサイクルを短縮し、サプライチェーンにおける変動への迅速な対応を可能にするためのハンズオン型トレーニングを提供。この成功事例が社内全体に波及し、アジャイル文化の拡大が図られます。
3. CoEの設立支援
組織全体でアジャイル開発のベストプラクティスを集収・整理し、持続的な改善活動を進めるためのCoEを設立・運営する支援も行います。CoEは社内での知識の集約と人材育成の中心的存在として機能し、長期的な変革を実現します。
特徴と利点
本サービスの大きな特徴は、各社の文化や業務プロセスに応じたカスタマイズされたアプローチにあります。KDDIグループの安定したバックグラウンドと、レッドジャーニーの革新的なノウハウが融合し、専門家たちが直接支援を行います。初期のトライアルから定着化のフェーズまで、一貫したサポート体制が整っているため、アジャイル文化の醸成が期待できます。
期待される効果
このアプローチにより、企業は市場への適応力を高め、製品やサービスの開発サイクルを短縮し、顧客ニーズに迅速に応えられるようになります。また、自律的なチーム運営が可能になることで、組織内でのイノベーションが促され、競争力を強化することができます。さらに、アジャイル手法を導入することで従業員のスキル向上やエンゲージメントも向上します。
各社代表のコメント
KAG代表取締役社長の木暮圭一氏は、レッドジャーニーとの協業を通じて、企業がプロダクト型組織へ円滑に移行できる仕組みを提供し、デジタル時代における持続的な価値創出を支援していく意向を示しています。また、レッドジャーニー代表の市谷聡啓氏は、この連携によって日本企業のアジャイル化が加速し、事業開発と組織変革が同時に進展することが予想されると述べました。
KDDIアジャイル開発センターとレッドジャーニーの概要
- - KDDIアジャイル開発センター株式会社設立:2022年5月12日、所在地:東京都港区虎ノ門、事業内容:アジャイル開発
- - 株式会社レッドジャーニー設立:2017年6月、所在地:神奈川県鎌倉市、事業内容:情報通信
公式ウェブサイトにてさらなる詳細が発表予定なので、ぜひチェックしてみてください。