イーグリッド、NEDO実証研究採択でタイにおける新たなエネルギー効率化への挑戦

株式会社イーグリッドの新しい挑戦

株式会社イーグリッド(e-Grid inc.)が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術開発機構（NEDO）の実証研究に最終的に採択され、2026年よりタイで電動バイクの運転データを基にした効率化研究を行うことになりました。このプロジェクトは、家庭や企業のエネルギー消費に直接影響を及ぼすものとして、非常に重要な取り組みです。

研究の背景

今、世界は2050年に向けてカーボンニュートラルを達成するために様々な努力をしています。タイ政府もこの流れに沿った目標を掲げており、特に電動車両とバイクの需要が高まっています。しかし、その一方で、電力消費の逼迫が懸念されています。イーグリッドは、テレマティクス技術とセンサーを活用し、エネルギー効率化を目指すこの研究を推進します。効率的な運転を促すために、エコドライブを意識した提案が鍵となります。

研究方法と目標

この実証研究では、バンコクにおける商用の電動バイクタクシーやデリバリータクシー20台を対象に、GPSや加速度センサーで運転時データを収集します。AIとデータサイエンスを駆使してこれらのデータを分析し、その成果を通じて運転行動をフィードバックします。具体的には、エコドライブ診断を提供し、運転手の行動改善を促進して、エネルギー消費の20%削減を目指します。この取り組みは、CO2排出の削減に寄与しつつ、同時に交通事故やバイク故障のリスクを下げることが期待されます。

事業化に向けた展望

イーグリッドは今回の研究を基にBtoBのサービス展開を計画しています。特に、車両保有事業者に向けた新たなビジネスモデルの構築を進め、効率的なサービスを提供することで、業界全体の利益に寄与できることを目指します。CEOの小村淳浩氏は、この研究がASEAN地域のCO2削減や渋滞解消など、社会課題の解決に寄与する重要な取り組みであると強調しています。