ジャパネットが生み出したスティック掃除機の成功秘話
ジャパネットたかたが2019年に販売を開始したスティック掃除機『日立 ラクかるパワーブーストサイクロン』は、驚異の220万台を超える販売を達成しました。この成功の背景には、開発における苦労と工夫がありました。
売上を支える独自の商材開発
この掃除機はジャパネット限定商品であり、日立グローバルライフソリューションズと共に開発されたオリジナルモデルです。販売開始から6回の改良を行い、今やジャパネットの顔とも言える商品となりました。特に注目すべきは、掃除機の「軽さ」と「ハイパワー」を両立させるという大胆な発想です。
当初、掃除機市場は軽量モデルと高力モデルに二極化して流通しており、ジャパネットの提案はメーカー内でも「とんでもないこと」とされ、商品化には時間がかかりました。しかし、ジャパネットの強い想いがこのハードルを乗り越えました。2019年の夏に行われた期間限定販売では、目標を大きく上回る反響があり、急遽追加生産を決定。この結果、220万台に至る販売実績が生まれたのです。
ユーザーの声を重視した開発
商品開発には多くの顧客の声が不可欠であり、ジャパネットでは専用のコールセンターを活用して、顧客の意見を一元管理しています。ここでは注文の受付だけでなく、修理依頼も受け付けており、これによりユーザーの生の声をダイレクトに収集可能です。
例えば、製品に対する修理依頼が増加すれば、すぐにその状況を把握し、問題の根本を探ることができます。これらのデータは、改善案としてメーカーに伝えられ、商品のクオリティ向上に寄与しています。
1年間で約92.8万件に上る購入後のお問い合わせは、使い方から梱包、配送方法まで多岐に渡り、ジャパネットはこれらの情報を反映した改良を行っています。小さなお客様の声の中に、本当に必要な改善点が隠れているのです。
ジャパネットオリジナルモデルの魅力
ジャパネットは、自社のお客様に何が最も必要かを徹底的に考え抜く姿勢を持っています。使いにくい点や分かりづらい点など、細かな疑問や意見を基にして、ニーズに応じた製品を企画。これが『ジャパネットオリジナルモデル』の強みです。
人気商品『日立 ラクかるパワーブーストサイクロン』の成功は、単なる機能性ではなく、顧客の想いや声を反映させた結果です。それが220万台の販売につながり、今後もさらなる成長が期待されます。この成功秘話を知ってしまうと、多くの消費者がさらにこの商品に惹かれることでしょう。