群馬県太田市でアパレルを手掛ける株式会社マウンテンディアーは、同市で生産するニットの産地ブランド「OTA KNIT」から、旅行などに持ち運び便利なトラベルマフラーを2024年9月より販売開始しました。
このトラベルマフラーは、マフラーとそれを巻く革ベルトのセットで販売されます。マフラーはニットの産地である群馬県太田市で「OTA KNIT」によって、革ベルトは皮革の産地である埼玉県草加市の「LEATHER TOWN SOKA Project」によって製作され、産地同士のコラボレーションが実現した商品となっています。
トラベルマフラーに使用されているウール糸は、最高級品種の羊毛であるエクストラスーパーファインウールを使用しています。繊維の直径は15.1~15.5マイクロンと羊毛の中でも超極細番手であり、保温性に優れ、ウール特有のチクチク感が少ないのが特徴です。
マフラーは袋ジャガード編みで、表裏の色が反転しており、2重構造の袋が冷たい風を防ぎます。袋状の間に暖かい空気が溜まるので、とても暖かく、保湿性も兼ね備えています。
革ベルトは、埼玉県草加市で製作されたもので、ステンレス板が封入されているため、自動的にクルッと止まります。ホルダーは革ひもとステンレス製カラビナの2種類が付属しており、お好みで使い分けられます。
「OTA KNIT」は、太田市のニット産業を盛り上げようと、市内の工場やブランドが力を合わせて取り組む地域ブランドです。太田市のニット産業は、戦後、SUBARUの前身である中島飛行機の技術者が糸をつむぐ「手紡機」を製造したことが始まりと言われています。かつてはニットの産地として200社近くあったニット工場が、海外生産や後継者不足により、現在は10社を切っています。
「OTA KNIT」は、このような状況の中で、太田市のニット産業の伝統を守り、新たな魅力を発信することで、地域経済の活性化に貢献することを目指しています。