香りの新しい体験を提供するソムリエAI「KAORIUM」
SCENTMATIC株式会社は、2024年7月30日から8月1日の3日間、東京ビッグサイトで開催される国際発酵・醸造食品産業展において、ソムリエAI「KAORIUM」を出展した。このイベントは世界中の発酵・醸造関連企業が集結する場であり、日本酒やワインといった発酵飲料の魅力を再発見する絶好の機会である。
KAORIUMとは?
「KAORIUM」は、香りを言語化するAIで、発酵業界において新しい顧客体験を提供することを目的としている。特に、日本酒に使われる酵母の種類は1,000以上に及び、それぞれが異なる香りを持つ。この豊かな香りの違いをAIが理解し、ユーザーにわかりやすい言葉で表現することで、より深い理解と体験を提供する。
コラボレーションによる新しい価値
今年の国際発酵・醸造食品産業展では、日本酒蔵ツーリズム推進協議会と協働し、出展ブースにKAORIUMを導入。協議会が提供する日本酒の試飲と組み合わせることで、来場者は香りを言語化する体験を新たに享受できた。これにより日本酒の香りの多様性を体感し、AIを通じてその魅力を深く味わうことができた。
食品業界における香りの重要性
発酵食品は、味や保存性、健康への効果を高める手法として古くから利用されてきたが、現代においては特に注目されている。KAORIUMは、この市場のトレンドに乗り、ユーザーにとっての香りの理解を助けると同時に、その体験をより豊かにするツールとして位置づけられている。香りを可視化することで、消費者は自身の嗜好に合ったお酒を見つけやすくなり、新たな発見をすることが可能になる。
体験の声
KAORIUMを体験したお客様からは以下のような声が寄せられた。
- - 「小売店にあると非常に助かる。」(卸業・20代・女性)
- - 「自分だけでなくスタッフのサポートにもなりそう。」(飲食業・40代・男性)
- - 「インバウンド対応にも役立ちそう。」(航空業・30代・男性)
これらの意見は、KAORIUMが持つポテンシャルを裏付けるものであり、今後ますますの活用が期待される。
今後の展望
SCENTMATICは、KAORIUMの導入を飲食業界だけでなく、チーズや味噌、醤油といった他の発酵食品にも広げる可能性を模索中である。香りの言語化が進むことで、これらの食品業界に新たな価値を提供することができるだろう。
また、KAORIUMによるデータを基にした売り場作りや常設設置の取り組みも進めていく予定だ。リアル店舗の魅力を最大限に引き出し、次世代のマーケティング手法を確立するために、SCENTMATICは邁進する。
ソムリエAI「KAORIUM」とは
KAORIUMは、インターネット上の言語データと人間の香りの感じ方を学習したAIを使用し、デジタル時代における嗅覚のデジタライゼーションを実現。日本酒やワインの香りを言語化し、消費者がより深く楽しむためのサポートをする。
公式ウェブサイトでは、導入や共創に関する相談が受け付けている。これにより、さまざまな業界における香りの使い方が進化することが期待されている。