沖縄・伊是名村とTRAPOLが手を組んで地域活性化を目指す
沖縄県の伊是名村は、豊かな自然と伝統文化が魅力的な地域ですが、少子高齢化や人口減少による観光客の減少など、様々な課題に直面しています。これらの課題を解決するために、伊是名村(村長:奥間守)と大阪に本社を置くTRAPOL株式会社(代表取締役:森脇健吾)は、「地域活性化起業人制度」を活用した協定を結びました。
この協定の下、TRAPOLは1名の専門職を観光人材として伊是名村に派遣し、観光振興に寄与する計画です。「地域活性化起業人制度」とは、地方公共団体が民間企業からの人材を受け入れ、その専門知識を地域発展に活かす制度です。
背景と目的
美しい海に囲まれた伊是名村は、自然環境と伝統行事が息づく場所です。しかし、地方が抱える少子高齢化や観光客の減少の影響は避けられません。このような地域の現状を踏まえ、伊是名村では外部のプロフェッショナルな人材を呼び込み、民間で培った企画力や発信力を駆使して地域課題の解決を図る狙いがあります。
TRAPOLから派遣される鈴木瑛さんは、全国の島々で体験型観光のコンテンツを作ってきた経験を活かし、伊是名村の自然や文化、人々を中心に新しい観光モデルの形成に挑む予定です。地域住民との連携を強化しながら、持続可能な観光振興に向けた取り組みが期待されます。
派遣期間
鈴木瑛さんの派遣は2025年10月1日から2028年3月30日までの約3年間で、契約の更新も可能です。この期間中に地域の市場や観光資源の発掘、観光プランの企画・実施を行うことが求められます。
鈴木瑛さんのプロフィール
鈴木瑛さん(すずき えい)は北海道出身で、仙台大学で学んでいる間に離島巡りに興味を持ち、これまでに150以上の島を訪れています。また、地域おこし協力隊として島根県の知夫里島で活動し、観光関連の業務に取り組みました。海や自然と接する活動にはSUPインストラクターや潜水士としての資格も持ち、幅広いフィールドで活躍しています。TRAPOLに参加後は、伊是名村の地域活性化事業に取り組むことになります。
伊是名村の魅力
伊是名村は、沖縄本島からフェリーで約1時間の距離にある、小さな離島です。面積は約15.4 km²、周囲は約17 km。琉球王朝の始祖・尚円王生誕の地でもあり、歴史的な遺産が多数点在しています。漁業や農業を基盤とした生活が今も続き、居住する人々の温かいおもてなしも魅力のひとつです。
これからの伊是名村は、観光振興を通じて地域経済の活性化を実現し、持続可能な未来を築く重要なステージに入ります。それを支えるのがTRAPOLのニーズに応じた人材活用です。地域の力と民間の知見が融合することで、伊是名村の魅力が再発見され、多くの人々に愛される場所に進化することが期待されます。
TRAPOL株式会社
TRAPOL株式会社は、旅行コンテンツ制作と地域の人とのコラボレーションにより、心に残る体験を創り出す企業です。2019年に関西電力の社内ベンチャーから誕生し、現在は全国で観光コンテンツの企画・運営を行っています。地域活性化プロデュースを通じて、地域の魅力を引き出し、新しい観光の可能性を模索しています。 公式サイトは
こちらです。
この共同の取り組みが、伊是名村の持つさまざまな魅力を世界に発信し、持続可能な観光の形を作り上げることを期待するばかりです。