サステナブル・リテイリング表彰 第3回受賞施策発表
流通小売情報を専門とする出版社、ダイヤモンド・リテイルメディアが主催する「サステナブル・リテイリング表彰」。この表彰は、食品小売企業がサステナビリティを実践している活動を評価し、業界全体の推進を目指すものです。2022年に始まったこの取り組みは、今年で3回目を迎え、14件の施策が寄せられました。
受賞施策の概要
表彰では、専門家による厳正な選考のもと、3つの賞が決定されました。それぞれの賞には独自の視点や取り組みがあり、地元社会や環境への影響を検証する重要な役割を果たしています。
食支援ネットワーク賞
受賞企業:
株式会社ファミリーマート
ファミリーマートは2021年から「ファミマフードドライブ」を運営しています。この施策では、家庭で余った食品を店舗で回収し、こども食堂やフードパントリーに寄付することで、食品ロスの削減と地域社会の食支援に貢献しています。2024年7月の段階で、3716店舗が参加し、累計202トン以上もの食品が寄贈されました。この成果は定量的に測定され、社会にポジティブな影響を与えることが評価され、受賞に至りました。
明るい未来支援賞
受賞企業:
生活協同組合コープさっぽろ
コープさっぽろは、組合員に向けたリサイクル収益を活用した「循環型支援」を実施しています。具体的には、絵本の提供や読み聞かせに加えて、妊娠中の組合員や子どもを持つ組合員への物資支援を行っています。自社のエコセンターで資源を回収し、環境負荷軽減に寄与しつつ、子育て支援を進める点が評価されました。
資源循環賞
受賞企業:
株式会社寺岡精工
寺岡精工は、小売業向けにペットボトル回収機「ボトルスカッシュ」シリーズを提供しています。この回収機は、累計でなんと3億3000万本以上のペットボトルを回収しました。小規模店舗向けのモデルも開発し、消費者参加型のリサイクルを促進する取り組みが評価され、受賞を果たしました。
選考基準
選考にあたっては、候補となる施策を専門家が定量的な基準に基づいて評価しました。評価項目には、顧客や地域への影響、環境問題への貢献、健康への寄与など、様々な視点が含まれています。
選考委員の紹介
選考を行った専門家チームは以下のメンバーで構成されています。
- - 加賀田 和弘(小樽商科大学商学部 准教授)
- - 加藤 孝治(日本大学大学院総合社会情報研究科 教授)
- - 篠原 欣貴(立命館アジア太平洋大学国際経営学部 准教授)
- - 宮川 宏(専修大学経営学部 准教授)
- - 渡辺 林治(東京大学大学院医学系研究科 特任講師)
ダイヤモンド・リテイルメディアは、今後も業界のサステナビリティ向上を目指し、引き続き優れた施策を広めていく方針です。
お問い合わせ
株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア
サステナブル・リテイリング表彰 事務局 阿波
TEL:03-5259-5921