沖田修一の初の書き下ろし小説『さとこはいつも』発売決定
現代映画界の重鎮である沖田修一監督が、待望の初の書き下ろし小説『さとこはいつも』を2023年8月21日に刊行します。これは、沖田監督が映画デビューから20周年を迎える節目の年に特別に生まれた一作です。
小説誕生の舞台裏
沖田監督は、同名の映画を制作する中で、脚本に盛り込み切れないキャラクターたちの思いを形にするため、小説を書くことを決意しました。ノベライズではなく、全く新たな視点から一から書き上げることに挑戦した彼の思いは、物語に登場する3人の「さとこ」という女性たちの息遣いとして生き生きと伝わります。彼女たちの個性的な人生と心の内に迫る内容です。
沖田修一の言葉
著者である沖田修一は、「映画の脚本を書く中で、どうしても彼女たちの描く世界が不十分だと感じた。だからこそ、この物語を小説として鮮やかに描きたかった」と語っています。彼は、普通の人たちの思いを丁寧に掘り下げた作品を目指し、読者に新たな発見を提供することを意図しています。
『さとこはいつも』のあらすじ
物語は、3つの異なる世代のさとこたちが抱える悩みや夢、恋心を描いています。中井聡子は中学2年生で、迫り来る高校受験に焦りを感じており、友達との恋バナに夢中な日々を送っています。西田沙都子は35歳の映画配信会社で働く女性で、仕事と現実に挟まれながらも夢を追い続けます。そして飯島里子は55歳の母親で、子供たちの成長を見守りながらも、失われた理想を取り戻したいと願っています。
彼女たちはそれぞれに物語を持ち、特に「塩辛への愛」や「初恋」、「不倫」など、リアルな感情に主眼を置いて描かれていきます。
物語の一部を紹介
物語の冒頭部分では、中井聡子が通う耳鼻科での出来事が描かれています。彼女はアレルギー性鼻炎に悩まされつつ、そこが独特な思考の時間に変わる様子が描写されています。ここで登場するネブライザーは、聡子にとっては嫌なものですが、同時に彼女の内面を見つめる「瞑想の時間」にもなっています。
書籍情報
『さとこはいつも』は、四六判の上製カバー装で発行され、定価1980円(税込)での販売となります。また、ISBNは978-4-16-392136-5です。書籍の詳細は、
こちらからご確認いただけます。
映画『さとこはいつも』について
さらに、この作品の公開に合わせて、映画『さとこはいつも』も2026年9月18日より公開予定です。出演者には有村架純や石田ひかりなど、多彩なキャストが揃い、沖田修一監督自身が監督・脚本を手掛けています。主題歌は折坂悠太が担当予定で、映画の魅力も期待されています。これまでの沖田作品ファンはもちろん、新たな読者にも楽しめる内容になっています。
沖田修一が生み出す新たな物語の世界を、ぜひお楽しみください。