『Shoplist』、新たなリーダーシップのもとで変革へ
ファッション通販サイト『Shoplist』を運営するSHOPLIST株式会社が、2025年7月1日付で新たに代表取締役社長に元eBay Japanのキム・ヤンス氏を迎え、サービスの全面的な刷新を図ると発表しました。これは、SHOPLISTのブランド力を強化し、グローバル展開を推進するための新たな一歩として、大きな期待が寄せられています。
主要な株式譲渡の背景
SHOPLIST株式会社、東京都渋谷区を本拠地とするこの企業は、2025年1月17日、クルーズ株式会社から株式会社Mediquitousへ全株式を譲渡する基本合意書を締結し、2月28日にその譲渡を完了しました。この新たな動きに伴い、キム氏が指揮を執ることとなり、今後の事業推進の鍵を握ることになるでしょう。
キム・ヤンス氏の経歴と意気込み
新社長のキム・ヤンス氏は、eBay Japanの専務執行役員としてファションおよびビューティー部門の事業を成功に導いた実績が光ります。特に、韓国ブランドを日本市場に導入した実績は、今後の『Shoplist』の発展においても強みとなる事が予想されます。彼は「新しい挑戦として、Shoplistのブランドを再構築し、国際的な事業展開を進めることに全力を尽くす」とコメントしています。
日本のファッションEC市場における位置づけ
『Shoplist』は、2012年のサービス開始以来、取扱高でZOZOTOWNに次ぐ日本国内屈指のファッション通販サイトとして成長を遂げてきました。年間流通総額は約200億円に達し、レディース・メンズ・キッズファッションに加え、美容やライフスタイル雑貨の商品も豊富に取り揃えています。そのバックボーンには一万坪規模の自動化物流センターがあり、迅速な物流インフラの整備が支えています。
グローバル戦略に向けた取り組み
『Shoplist』は、今後の戦略において日本国内だけでなく、特にK-ビューティーやK-ファッションといった韓国のトレンドを積極的に取り入れ、戦略的シナジーが期待されるMediquitousが運営するファッションプラットフォーム『NUGU』との連携を図ります。これにより、年間取扱高300億円の達成を目指します。
ブランドリニューアルとサービス理念
2025年7月にはサービス開始から13年を迎える『Shoplist』は、ブランドの大刷新に踏み切りました。新たに掲げた「4つの約束」は、信頼性、新鮮さ、利便性、社会的責任を掲げ、顧客に価値を提供することに注力しています。
- - 信頼: 安全で信頼できるサービス
- - 新鮮さ: 革新的な通販体験の提供
- - 利便性: 使いやすい通販サイト
- - 社会的責任: 社会問題への貢献
特に新ロゴは日本の伝統色「紺青」と温かみのあるオレンジを組み合わせ、サービス理念を視覚的に訴求します。また、ブランド名も『Shoplist』に変更され、より親しみやすい印象を与えています。
おわりに
SHOPLIST株式会社の新たなスタートは、ファッションEC市場における活気をもたらすことが期待されます。キム・ヤンス氏のリーダーシップのもとで、さらに適応力のある企業へと成長していく姿から目が離せません。