新たな土壌微生物解析サービスで持続可能な農業をサポート
株式会社サイキンソーが、研究支援サービス「Cykinso Research」の一環として、土壌微生物を見える化する新サービス「土壌微生物解析サービス」を開始しました。このサービスは、持続可能な農業の実現を目指し、特に環境問題へ真摯に取り組む企業の姿勢を反映しています。
サービス開発背景
サイキンソーはこれまで、細菌叢と疾患の関連研究、食品摂取や投薬試験など多岐にわたる研究を支援してきました。その背景には、「細菌叢で人々を健康に」という企業理念があります。しかし、COVID-19の影響で、私たちはより広い視点が必要だと感じました。人と社会、生物、地球全体が繋がっているという意識が高まり、SDGsの重要性も認識されるようになりました。
特に、農業の持続可能性は、環境問題の観点からも大きな課題です。工業型農業は環境を破壊する要因となっており、これを改善することが求められています。そこでサイキンソーは、腸内フローラ検査の技術を土壌微生物に応用し、エコシステム全体の健康に貢献しようと考えました。
土壌微生物解析サービスの詳細
この「土壌微生物解析サービス」では、土壌中に存在する微生物のDNAを次世代シーケンサーを使用して分析します。具体的には、細菌の16S rRNA遺伝子領域や真菌のITS領域を解析し、その結果を詳しいレポートで提供します。この成果により、さまざまな栽培方法によって土壌微生物がどのように変化するかを把握でき、農作物の収量向上や病害対策への貢献が期待されます。
解析結果のイメージ
解析結果は、見やすいレポートとして提供されます。このレポートには、微生物の存在割合や種類の違いが記載され、農業における施策の見直しにも役立つでしょう。特に化学肥料の使用を減らし、有機農業の推進を促す材料としても利用可能です。
企業の取り組みとビジョン
株式会社サイキンソーの執行役員である大湖史朗氏は、「細菌叢からの新たな気付きを通じて、ヒト、社会、地球環境を健康にするエコシステムを実現することが私たちの目標です」と語ります。土の見える化を通して、農業をより持続可能な形に導くことが、地球環境への貢献につながるのです。
会社概要
サイキンソーは2014年に設立され、東京都渋谷区に本社を置いています。腸内環境の健康維持に力を入れ、自宅で簡単に行える腸内フローラ検査「マイキンソー」を提供するなど、個別最適な健康維持の仕組みを構築。今後も事業の多角化を進め、菌叢データに基づく新たなサービスの展開を計画しています。
「さあ、皆でより良い健康を目指し、環境に優しい農業を支えていきましょう!」
ぜひ、サイキンソーの「土壌微生物解析サービス」をチェックして、持続可能な農業に向けた一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。