加藤泉と千總のコラボ展が魅せる新たな着物の世界
2025年、京都の老舗ブランド千總が創業470周年を迎えるにあたり、現代美術家加藤泉とのコラボレーションによる特別展「加藤泉×千總:絵と着物」が開催されています。この展覧会は、伝統的な着物の技術を現代アートと結びつけ、新たな価値を創造する試みが魅力となっています。
展覧会の概要
展覧会は2025年2月27日から9月2日まで千總ギャラリーで行われ、世界中から多くの来場者が訪れています。加藤泉によって手がけられた作品は、スケッチを元にした20点以上の作品群で構成され、着物の形を借りた斬新なデザインが特徴です。実際の制作には、京都の専⾨工房や千總本社内の工房を用い、⽷⽬友禅、描き友禅、絞り染めなど、伝統的な技法が駆使されています。
加藤泉の創造力
加藤泉は何度も京都を訪れ、職人たちとともに伝統技術を学びながら、独自の「人型」モチーフを用いて作品を制作しました。友禅職人以外による手染めは珍しく、その挑戦は新たな文化創造の一歩といえるでしょう。加藤との出会いが、千總に新しい風を吹き込み、次世代の着物の価値を見出すきっかけが生まれたことに期待がかかります。
展覧会カタログ『加藤泉×千總:絵と着物』
また、6月末には展覧会の公式カタログも発表されます。このカタログは、作品の詳細な記録とともに、加藤と千總の代表取締役社長礒本延との対談も収録されており、「伝統とは、守ることではなく創ること」という千總の信念を体現した一冊です。
これにより、展覧会入場者は深い理解をもって作品に触れることができるでしょう。カタログは日本語と英語の両方が用意されており、国際的なアート愛好家にも配慮されています。
特製オリジナルグッズ
さらに、展覧会限定のオリジナルグッズも話題です。「バンダナふくさ」は加藤のデザインを活かした特製アイテムで、着物用の生地として不適した素材を使用して製作されています。他にも、おじゃみ(お手玉)やうちわなど、数量限定で販売中です。
このようなグッズはアートファンのみならず、文化や伝統に興味のある人々にとって大きな魅力となっています。
伝統と現代の交差点
この展覧会は、伝統的な技術が現代アートと融合することでしか生まれない新しい価値の創造を示しています。千總の持つ豊かな歴史と文化が、加藤泉の感性と出会うことで、今までにない表現が生まれ続けています。
言葉にできない感動をぜひ、貴方自身の目で感じ取ってください。
展覧会詳細
- - 会期:2025年2月27日(木)~9月2日(火)
- - 会場:千總ギャラリー
京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階
- - 開館時間:10:00~17:00(水曜休館)
- - 入館料:無料
特設サイト:千總の公式サイトやインスタグラムを通じて展覧会の最新情報を随時確認できます。