インド発の次世代チョコレートブランド「Nova Nova」に注目
出資のお知らせが報じられたのは、ENRISSION INDIA CAPITAL株式会社。この京都府京都市を拠点とするベンチャーキャピタルは、そのファンド「エンリッションSU25インド投資事業匿名組合」を通じて、インドの新星チョコレートブランド「Nova Nova」にプレシリーズAラウンドでの投資を行うことを発表しました。Nova Novaは、Z世代をターゲットにしたチョコレートや菓子の製造・販売に特化したD2Cスタートアップです。
Nova Novaの成り立ち
Nova Novaを率いるのは、Harsh Gadia氏とNidhi Gadia氏の二人。Harsh氏は、過去に複数の事業を立ち上げた経験を持ち、M&AによるExitの実績をも有するシリアルアントレプレナーです。共同創業者のNidhi氏は、広告やマーケティング分野での経験を活かし、二人はワッフルの店舗販売からNova Novaの設立に至りました。彼らのビジョンは、「楽しくて贅沢なスナック体験」を提供することです。
インドのZ世代について
インドは、世界で最も多くのZ世代を抱える国のひとつ。彼らの人口は約3億7,700万人で、インド全体の約40%を占めています。これは日本の総人口の約3倍に相当します。このインド市場において、近年Z世代の購買力が急速に拡大していることも重要なポイントです。従来、インドでのチョコレート消費は他国に比べて少なく、海外からの贈答品としての需要が主でした。しかし、最近ではECの発展やクイックコマースの進化により、スナックとしての日常的な楽しみ方が浸透してきています。
マーケティング戦略の変化
さらに、ソーシャルメディアの台頭により、消費者とブランドの関係性も大きく変わりつつあります。Nova Novaはこのような波に乗り、オンラインプラットフォームを最大限に活かしたマーケティング戦略を展開しています。これにより、Z世代の嗜好にマッチした商品開発が実現されています。
Nova Novaの製品と展望
同社は多様な製品ラインを開発しており、Z世代が「楽しく食べられる」ようなチョコレート菓子を提供しています。今後の成長が非常に楽しみです。ENRISSION INDIA CAPITALは、この新しいビジネスがインドのZ世代の消費体験をより豊かにすることを信じて、販売戦略や製品開発を進めるNova Novaを強力に支援していく方針です。
ENRISSION INDIA CAPITALについて
ENRISSION INDIA CAPITALは、「投資を通じて、日本とインドの発展に貢献する」というミッションのもとに動いています。特にインド工科大学(IIT)を中心にアーリーステージのスタートアップに資金を提供し、社会課題の解決を目指しています。マーケティングや市場動向の把握においても、日本とインドの専門チームが連携している点が特徴です。彼らの投資は単なる資金提供にとどまらず、スタートアップの成長を促す継続的な支援も含まれています。
会社概要
会社名:Brio Hospitality PVT. LTD.
設立年:2014年(事業開始は2020年から)
代表者:Harsh Gadia
所在地:マハーラーシュトラ州
URL:
https://www.novanova.in/
事業内容:チョコレートを中心とするお菓子の製造・D2C販売
- - ENRISSION INDIA CAPITAL
会社名:ENRISSION INDIA CAPITAL株式会社
設立年:2024年
代表者:柿本 優祐
所在地:京都府京都市上京区
URL:
https://eic.capital-enrissionindia.jp/
事業内容:インド工科大学関連スタートアップへの投資