生成AI授業の再開
北海道札幌市の技術企業、株式会社インターパークが市立札幌旭丘高等学校で特別授業を行います。この授業は、2025年5月29日(木)に市立札幌旭丘高校で、数理データサイエンス科の2年生約80名を対象に実施される「探究活動への生成AI活用講座」です。今回の講座は、4月に続く2回目の実施です。
探究活動と生成AI
今回の特別授業では、生成AIを用いた探究活動の初期段階の支援に重点が置かれています。生徒たちは既に自身の研究テーマを決定し、実験やものづくりに向けたアイディア出しや実験手法の検討を進めている段階です。この講座では、生成AIを活用して「アイディア出し」や「実験・調査の選択肢の提案」を行い、実践的な手法を学びます。
実務と教育の橋渡し
インターパークは、この分野での実績を活かして、生成AIとノーコード技術を用いたクラウドアプリケーションの開発・販売を行っています。企業は日常業務にChatGPTを取り入れ、得られた知見を教育現場に還元することで、次世代育成に貢献しています。学校現場で生成AIのノウハウを提供することは、学生にとって新たな学びの機会となり、実践的なスキルの習得へと繋がります。
札幌旭丘高校の使命
市立札幌旭丘高校は、科学的な教養を持った人材の育成を掲げ、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けています。高校ではデータサイエンス科を中心に探究教育を行っており、生成AIとの関わり方を早期から学ぶことで、より広い視野を育てようとしています。この特別授業は、その一環として位置付けられています。
特別授業の詳細
授業は2025年5月29日(木)に札幌旭丘高等学校講堂で開催され、内容は以下の通りです。
時間: 8:40~9:30
文科省ガイドラインに基づく生成AI使用の留意点を解説。
講師: 柴田康平(同校教員)
時間: 9:40~10:30
ChatGPTを利用したアイディア出しや実験・調査の設計を学ぶハンズオン授業。
講師: 株式会社インターパーク 梶原友昭/樫山果歩
教育への期待
市立札幌旭丘高等学校の数理データサイエンス科学科長、坂庭康仁氏は、生成AIを活用した思考の広げ方や情報の扱い方を学ぶ機会の重要性について触れています。彼は、生徒が科学的な探究を進める中で、生成AIを道具として活用することを通じて、科学者や技術者としての確実なスキルを身に付けられるよう期待しています。このような教育的な取り組みが進むことで、次世代の人材育成に寄与することが期待されています。
インターパークの概要
株式会社インターパークは、2000年に設立され、SaaS企業としてオリジナルのクラウドツールを開発・提供しています。近年は生成AIやノーコード技術を駆使して、日本のデジタルシフトや地域のDXを推進しています。彼らの「地域DX宣言」は地域社会の変革に貢献し、教育現場への支援を通じて次世代の育成に寄与する取り組みを行なっています。