血行促進繊維VITALTECH®が睡眠の質を向上させる
株式会社MTGが独自に開発した血行促進繊維「VITALTECH®」の睡眠に関する効果が、2025年9月12日から13日に行われる第34回日本睡眠環境学会学術大会にて発表される予定です。本研究は、大阪大学微生物病研究所の高倉伸幸教授、医療法人RESMの白濱龍太郎医師、名古屋市立大学薬学研究科の粂和彦教授との共同で行われました。
睡眠不足の現状
近年、日本では国際的に見ても睡眠時間が短いことが問題視されています。2021年のOECDの調査によれば、日本人は十分な睡眠を取れていないことが明らかになっており、令和45年の国民健康・栄養調査でも、睡眠に対する満足度が低い結果が報告されています。こうした背景から、睡眠環境を改善する取り組みがますます重要視されています。特に、就寝時の衣服—スリープウェア—が睡眠環境を整える鍵となるでしょう。
VITALTECH®の特徴
VITALTECH®は、MTGが独自に開発した特殊繊維で、極微細に粉砕された8つの天然鉱石が繊維に練り込まれています。この繊維は、薄さ1mm以下でもリカバリー効果を発揮し、血行を促進する特性があります。そのリカバリー効果が睡眠にどのように寄与するのか、今回の研究でその実態が解明されることが期待されています。
研究の概要
本研究では、VITALTECH®を活用したパジャマスリープウェアの効果を評価するため、22名の被験者(男性11名、女性11名、年齢47.6±6.6歳)を対象に実施しました。各被験者はVITALTECH®を用いたスリープウェアと、同じ形状ながら特殊加工のないプラセボ品を1週間ずつ着用し、最後の3日間にわたって睡眠を計測しました。
結果の概要
1.
睡眠計測: 脳波による測定の結果、VITALTECH®を着用した被験者は、プラセボ品と比較して総睡眠時間及びノンレム睡眠が増加する傾向が見られました。これは中途覚醒時間を除いた「実際に眠っている時間」の計測によるものです。
2.
睡眠日誌: 被験者が記録した睡眠日誌からも、VITALTECH®を着用することで熟睡感の向上が示唆されました。
3.
身体に関するアンケート: アンケート調査によると、VITALTECH®を着用することによって、疲労感や腰の痛み、眼の下のクマの改善が期待できるという結果が得られました。
睡眠環境学会の意義
今回の研究は、睡眠環境学の分野における重要な一歩です。睡眠環境学会は、研究者同士の情報交流や研究発表を促進し、睡眠学の発展に寄与することを目的としています。第34回大会では、「睡眠環境学のこれまでとこれからを繋ぐ」というテーマの下で、多くの学びと発見が期待されています。
まとめ
MTGのVITALTECH®は、従来のスリープウェアの概念を超えた革新的なアプローチで、睡眠改善に寄与する可能性を秘めています。研究の成果が発表されることで、今後の睡眠環境改善に大いに貢献することが期待されます。