東京都が推進する「東京グリーンビズ」とミサワホームの取り組み
東京都は2023年7月、次世代の緑の価値を高める「東京グリーンビズ」というプロジェクトをスタートしました。この取り組みは、未来のために緑豊かな都市の形成を目指し、「まもる」「育てる」「活かす」という三つの観点から強化された様々な施策が展開されます。
こうした東京都の意図を受け、ミサワホーム株式会社とそのグループ会社であるウィズガーデン株式会社が、「東京グリーンビズ」のコラボレーションパートナーに登録されました。法人としての役割だけでなく、地域に根ざした緑の保全活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されています。
ミサワパーク東京の実績
ミサワホームが掲げる環境保全への取り組みは、杉並区にある「ミサワパーク東京」にも継承されています。2018年に「江戸のみどり登録緑地」に選ばれたこの施設では、持続可能な住環境を実現するためのさまざまなデザイン手法が採用されています。「GDD(グリーン・ドット・デザイン)」という手法によって、地域の植生や生物多様性を考慮したエクステリア設計がなされています。このように、住宅と地域の環境が調和し、相乗効果を生み出すことが目指されています。
ウィズガーデンは、ミサワパーク東京の外構や造園工事を手がけています。その設計や施工により、地域の自然環境との共生を推進し、住民が植物や生き物の大切さを実感できる場を提供しています。これにより、都会の中でも緑豊かな生活が実現できるのです。
防災・減災への取り組み
また、2020年に開催された第3回グリーンインフラ大賞では、ミサワパーク東京における持続可能なコントリビューションとして、「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」が優秀賞を受賞しました。この住宅は、地域が抱える集中豪雨による浸水問題や非常時の水資源調達の課題に対策を講じたものです。
大屋根による雨水の収集方法や、パッシブクーリング機能、さらには貯水・止水機能を持つ水盤の設置など、自然資源を有効活用するデザインがなされています。これらの設備によって、家族の健康や暮らしのクオリティを守るだけでなく、環境への負担を軽減することを目指しています。
環境宣言の実行
ミサワホームは1997年に「新・環境宣言」を発表し、それ以来、様々な環境活動を精力的に行ってきました。この宣言は、企業としての社会的責任を果たし、低炭素社会、循環型社会、自然共生社会の構築を目指す取り組みの基盤となっています。
同社は、住まいを提供する企業として、地域や地球環境の保全に貢献することを理念としています。この思いを持って、今後も「東京グリーンビズ」を含む様々な環境保全活動を展開し、持続可能な社会の実現に寄与していくことでしょう。
東京都の「東京グリーンビズ」とミサワホームの連携は、まさにこれからの都市の姿を提示するものです。持続可能な社会の実現へ向けて、次世代にどのような形で受け継がれていくのか、注目が集まります。