高校生のお小遣い事情
2025-07-11 11:29:15

2025年版お小遣い実態調査!高校生と保護者が見せる新しい金銭感覚

2025年のお小遣い事情の変遷



株式会社リクルートが提供する進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、高校生とその親を対象に「お小遣い実態調査」を行い、その結果を発表しました。今年の高校生の平均お小遣い金額は5,415円となり、これは直近3年間の中で最高の金額です。2024年から続く上昇傾向は今年も継続し、学生たちの金銭感覚の変化が見て取れます。

アンケートの背景と調査内容



この調査は、スタディサプリの高校生エディターや公式LINE登録者、そしてその保護者を対象に行われました。全694名の高校生と310名の保護者に回答を求め、生活の中でのお金の使い方やその認識について洞察を得ています。

子どものお小遣いの使い道



調査によると、お小遣いの使い道を把握している保護者は約5割に達しています。特に、約9割の保護者は「子どもとの会話」を通じて知ると回答しました。「レシートや領収書の確認」や「電子マネーの履歴を見る」といった具体的な方法を取る保護者は少数派であり、多少の信頼をもって子にお金を使わせている様子が窺えます。これは、家庭内におけるオープンなコミュニケーションを示す一方で、保護者と子ども間の認識に差があることも示唆しています。

お金に関する教育の必要性



さらに、保護者に「子どもに学んでほしいお金の使い方」を尋ねたところ、最も多かったのは「収入と支出のバランスを取ること」であり、76.8%が「はい」と賛同しました。また、子どもに「年間計画を立てて管理する」ことを推奨する声も多数あり、金融リテラシーの教育が進む中で、株式投資への関心も見受けられました。この傾向は、2022年に家庭科で導入された「資産形成の授業」にも関係しているでしょう。

保護者と子どものコミュニケーションのギャップ



調査では、保護者が子どもとの金銭に関する会話が盛んである一方で、高校生側ではその認識が薄いことが浮き彫りになりました。例えば、高校生に「保護者からお小遣いの使い方について注意されたことがあるか」と尋ねると、「はい」と答えたのは28.8%にとどまっています。また、保護者とお金に関するコミュニケーションがほとんどないと感じている生徒も多いことも分かります。

このギャップは、高校生が将来必要となるお金に関する知識や経験を積む機会を制限していると考えられます。進学を控えた高校生は、大学にかかる費用については敏感になっている一方で、お小遣いやお金全般に対する具体的な話し合いが少なくなっている傾向が見受けられるのです。

お小遣いの使い道と希望の進路



保護者と子ども間の会話の不足は、特に進学費用についての議論にも影響を与えています。お金の使い方のスキルを育むのは重要ですが、進学の際の金銭面での計画も欠かせません。お小遣いと進学費用という異なるテーマに対するコミュニケーションを通じて、重要なスキルを養うことが求められています。

結論



今回の調査を通じて、高校生とその保護者に共通するのは、金銭に関する対話の必要性です。将来を見据えて、収入と支出の管理について子どもと積極的な会話を持つことで、より良い金銭感覚を育むことができるでしょう。保護者は自身の経験を踏まえ、高校生の成長を支えるための教育を考えるべきです。加えて、家庭内でのお金に関するオープンなコミュニケーションを促進することが、彼らの将来にとって重要なポイントとなるでしょう。


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