韓国人材が日本建設業界に新しい風を引き寄せる
近年、韓国の建設業界は厳しい状況に見舞われており、特に中小企業の多くが採用を控えているのが現状です。そんな中、株式会社One Terraceは日本企業と韓国人材とのマッチングを促進するため、現地面接会を開催し、そのサポートに取り組んでいます。
韓国人材に注目が集まる理由
韓国では、建設業界の雇用が不安定化しており、特に地方大学の学生たちは将来に対する不安を抱えています。一方で、日本の建設業界には高度な技術力や施工管理の能力が求められており、これを身につけ希望する韓国の若者たちの層が厚くなっています。
日本の建設業には、震災に強い構造技術や細やかな施工管理があり、これらを学びたがる韓国の学生が多いのです。日本で安定したキャリアを築きたいという意志を持ち、日本企業で実力を発揮しようとする人材が増加しています。
また、韓国の大学では日本と同等の技術教育が整っており、即戦力となる人材が育成されています。高いITリテラシーもあり、BIMや業務のデジタル化に対する対応も期待できるのがポイントです。
One Terraceの取り組み
One Terraceは、韓国人材が日本の建設業界で活躍できるように、包括的なサポートを展開しています。現地面接会の運営に加えて、日本語教育や育成プログラムを通じて、現地の人材を深く理解し、企業に合う人材をしっかりとマッチングしています。
2025年7月には、韓国の仁川で静岡県の株式会社アオノが現地面接会を実施し、およそ半数が外国籍の現場での若者たちが採用されました。アオノは採用に関して、「設備に対する技術力が日本に近く、IT化にも期待している」とコメントしています。
また、2025年5月には釜山での面接会も行われ、初日に多くの内定者が誕生しました。即戦力となる若手人材の確保に成功したことが、この分野での韓国人材の需要を蜃気楼のように拡大させる要因となっています。
One Terrace Koreaの役割
One Terrace Koreaは、韓国の若者たちが日本で働く夢を形にするために、専門チームを設けてきめ細やかな支援を行っています。日本で活躍している先輩たちやキャリアアドバイザーと連携し、学生生活から職場へのスムーズな移行を支えています。
また、WEBサイトやInstagramなどを通じて、リアルタイムで情報を発信し、日本企業や学生との信頼関係を築いています。
今後もOne Terraceは、韓国だけでなく他のアジア諸国の理工系人材とのネットワークを生かしていき、両国の人材不足解消とキャリア支援の両方を目指し続けます。
会社概要
株式会社One Terraceは、2016年に設立され、アジア各国の若者たちを日本の企業に橋渡しする事業を展開しています。大規模なプラットフォームを確立し、多文化共生や人材流通の実現を目指しています。日本の企業は韓国からの優秀な人材を受け入れることで、さらに発展が促されるでしょう。