アニエスべー ギャラリー ブティックが、2024年12月21日から2025年2月9日まで「Writing Unbound」と題した展覧会を開催します。
この展覧会は、大山エンリコイサムスタジオが運営する「LGSA by EIOS」のディレクションにより、フランスのストリートアートと出版物に焦点を当てています。過去数十年にわたり、アニエスべーはストリートアートシーンを支援してきました。1984年にパリで設立された「ギャラリー デュ ジュール」では、ジャン=ミシェル・バスキアやキース・ヘリング、フューチュラ2000など、数々の著名なアーティストたちと共に活動してきました。
今回の展覧会には、パリを中心にフランスのストリートアートに関する13冊の書籍が展示され、それぞれの書籍から派生した小展示がギャラリー内に展開される予定です。これにより、ストリートアートとその周辺文化についての新たな視点を来場者に提供します。
特に注目すべきは、LGSAが収集した資料と掛け合わせた展示により、多様なストリート文化とその歴史を体感できる貴重な機会となることです。日本においてあまり知られていないストリートアートの文化的価値を理解するための一助となるでしょう。
展覧会概要
- - 展覧会名: Writing Unbound—フランスのストリートアートと出版物
- - ディレクション: LGSA by Enrico Isamu Oyama Studio
- - 会場: アニエスべー ギャラリー ブティック(東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山 2F)
- - 会期: 2024年12月21日(土)〜2025年2月9日(日)
- - 休廊日: 月曜日(1月13日を除く)、2024年12月28日(土)〜2025年1月6日(月)
- - 時間: 12:00〜19:00
展覧会の意義
本展のステートメントでは、ストリート文化と制度空間の関係を見つめ直しています。ストリートは外部空間として位置づけられがちですが、現代社会においては、物理的な内外の境界が曖昧になってきています。外部に出ることは、別の空間への移動に過ぎず、これまでの固定観念を刷新する必要があります。
LGSAの目的は、独自の視点から情報を収集・管理し、展覧会やトークイベントを通じて、ストリートアートに対する社会理解を深めることです。そして、アニエスべーと共同することで、ストリートアートの可能性を再評価し、外部と内部の境界を揺さぶる試みを行っています。展覧会では、書籍を通じて路上の表現を解放し、新たな意味を見出すことが求められています。
大山エンリコイサムスタジオとアニエスべー
LGSAは、ストリートアートに関する貴重な資料室であり、今後も様々なプログラムを通じてストリートアートの普及に貢献します。アニエスべーは、ファッションを越えた社会活動にも力を入れており、本展はその延長線上に位置づけられます。
この展覧会は、ストリートアートの抄録や歴史を通じて、現代社会の中で新たな視点を切り開くことを目指しています。是非ともご来場いただき、ストリート文化の魅力を体感してみてください。