ワクチン接種レポート
2021-07-07 11:00:08
高齢者施設における新型コロナワクチン接種の実施レポートと課題
新型コロナワクチン接種の取り組みとその結果
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、急ピッチで行われるワクチン接種は、特に高齢者施設において大きな関心を集めていました。医療機関と介護施設の両方を運営するメグラスでは、ワクチンの供給、管理、そして接種オペレーションを一手に行い、高齢者の健康を守るために尽力しています。このレポートでは、実施の評価点や発見された課題を詳しく述べ、賢明な対応をするための材料を提供したいと思います。
高齢者施設における評価点
1. スタッフの緊密な連携による効率的な接種
今回のワクチン接種において、看護スタッフと介護スタッフとの協力が功を奏しました。ファイザー社製のワクチンは、冷蔵庫から取り出してから6時間以内に接種を行う必要があり、限られた人数の医療スタッフでの対応が求められました。経過観察は看護師が行うとしても、医師のサポートが欠かせません。そこで、経過観察を介護スタッフに任せることで、より円滑な接種を実現しました。
2. バイアルロスゼロを目指した計画的一手
ワクチン1バイアルには6回分のワクチンが含まれていますが、接種者数をしっかりと把握しないとバイアルロスが発生する恐れがあります。キャンセルのリスクを想定し、メグラスでは接種日の数日前にスタッフを用意しておくなどの細かな配慮がなされ、結果として一切のバイアルロスを防ぎました。
より良い接種のための課題点
1. システムの複雑さと効率の低さ
医療機関がワクチンを入手するプロセスでは、複数のシステムへの登録が必要でした。これには、ワクチン供給量の管理や接種記録のための異なるシステムが含まれ、IDやパスワードの管理も面倒な作業となりました。これが作業効率を損なう要因の一つとの指摘があります。
2. 各自治体による異なる手続きフロー
メグラスが運営する施設は複数の自治体にまたがっているため、接種対象者リストの提出方法が異なります。名古屋市と大府市で、それぞれ異なる方法が要求され、これに適応するための作業が生じました。
接種準備から当日の流れ
接種準備の始まりから当日に至るまでの過程は、以下のように進められました。
1. 集合契約の実施:名古屋市医師会と契約し、接種対応が決まりました。
2. システム準備:ワクチンの入手と接種のために必要なシステムへの登録が行われました。
3. ワクチン数の発注:必要なワクチンを発注するために配達スケジュールを組みました。
4. 接種対象者リストの提出:高齢者施設の従事者向けに接種を行うため、接種対象者のリストを提出しました。
このように、各段階においてスムーズな流れが求められました。特に予約のキャンセルなど、予期せぬ事態にも柔軟に対応できる体制を整えておくことが重要です。
まとめ
今回の新型コロナワクチン接種の取り組みを通じて、医療・介護の現場で直面した課題が浮かび上がりました。これらの経験をもとに、今後の改善策や新たな取組みを構築する必要があります。メグラスの事例は、単なるレポートに留まらず、他の施設や関係者にとっても参考になることを心より願っています。そして、感染対策の最前線で日々奮闘する医療・介護従事者の皆様に感謝の意を表します。
会社情報
- 会社名
-
株式会社メグラス
- 住所
- 愛知県名古屋市東区葵3-14-3
- 電話番号
-
052-508-7713