認知症高齢者の心を癒やすコミュニケーションデバイス「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」
ヴイストン株式会社が、認知症高齢者のQOL(生活の質)向上を目指して開発したヒーリングコミュニケーションデバイス「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」の販売を開始しました。
「かまって『ひろちゃん』」は、赤ちゃんを“あやす”ことを通して、あやす側に癒やしの効果が得られるというユニークな発想から生まれたデバイスです。本物の赤ちゃんのように、様々な声を発して感情を表現し、ユーザーは「だっこ」したり「たかいたかい」したりすることで、まるで実際の赤ちゃんとの触れ合いを楽しむことができます。
これまでの研究では、長期にわたる利用継続が確認されており、さらに最新の研究では、介護職員の業務負担軽減や精神健康状態の改善にも効果があることが明らかになっています。
バージョンアップでさらに使いやすく!
今回販売を開始した「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」は、従来モデルから大幅に進化しました。最大のポイントは、内蔵する制御ユニットが取り外し可能になったことで、ぬいぐるみ部分を丸洗いできるようになったことです。これにより、介護施設などでも衛生的に安心して利用できるようになりました。
主な進化ポイント
1.
制御ユニットの取り外しとぬいぐるみ部分の丸洗い: 制御ユニットを取り外せる構造になったため、ぬいぐるみ部分を丸洗いできるようになりました。複数ユーザーで共有する場合にも清潔さを保てます。
2.
顔カバー(別売)の取り付け: ユーザーの感情移入を促すために、表情を持たない設計となっていますが、顔があった方が望ましいという声に応え、顔カバーを別売で用意しました。顔カバーも洗濯可能で、用途に合わせてカスタマイズできます。
3.
分かりやすくリアルな音声反応: ユーザーが「抱っこ」や「たかいたかい」などのお世話をすることで、内部の加速度センサーが揺れを検知し、「ひろちゃん」の機嫌が変化します。楽しそうな笑い声をあげたり、様々な反応を見せることで、ユーザーは「赤ちゃんのお世話をしている」という感覚を味わえます。
4.
シンプルな操作方法: 「赤ちゃんをあやす」というシンプルな操作で、誰でも簡単に利用できます。内部の加速度センサーで「だっこ」や「おんぶ」、「たかいたかい」など、ユーザーそれぞれの方法で接することができます。本体の操作は、制御ユニットの電源ボタンと音量調節ボタンのみで、シンプル設計です。
幅広い場面での活用が期待される「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」
「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」は、シニア世代の癒やしを求める方々だけでなく、ケアハウスや介護施設などでも活用できます。開発にあたり協力いただいた介護施設でのテストでは、反応が薄い方でも、「ひろちゃん」が笑い出すとつられて笑みを見せる場面が見られました。
「かまって『ひろちゃん』」の導入は、利用者本人の癒しだけでなく、施設スタッフの労務軽減にも繋がる効果が期待されています。誰でも簡単に利用できるよう、利用方法の動画を公開しており、アセスメントシートも用意されています。
「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」で、より豊かなコミュニケーションを!
「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」は、認知症高齢者のQOL向上に貢献するだけでなく、人と人とのコミュニケーションを促進する新しいツールとして期待されています。ぜひ、この機会に「かまって『ひろちゃん』にこにこバージョン2」を導入してみてはいかがでしょうか。