移住者と地域住民が共創するホシノマチ団地が賞を受賞

ホシノマチ団地、特別賞受賞の背景

長野県佐久市にあるホシノマチ団地が、国土交通省主催の「第4回まちづくりアワード（実績部門）」において特別賞を受賞しました。この受賞は、移住者専用住宅という視点から新しい地域価値を創造したことが評価された結果です。

ダブル受賞の栄誉

2025年5月9日には、地域価値を共創する不動産業アワードの優秀賞も受けたホシノマチ団地。このような連続した受賞は、地域の未来を切り開く取り組みが社会的に高く評価されている証です。特に、国土交通省の不動産・建設経済局だけでなく、都市局や住宅局からも評価を受けていることに意義があります。

住宅団地の現状と課題

日本には、高度経済成長期に大量に建設された約3,000の住宅団地がありますが、その多くが住民の高齢化や空き家の増加に悩んでいます。この現状を受け、地域に新しい価値を生むための取り組みが求められるなか、ホシノマチ団地は移住者が役割を果たし、地域社会を活性化する好循環を生み出しています。

ホシノマチ団地の取り組み

ホシノマチ団地は、2018年にスタートした「生涯活躍のまち」プロジェクトの一環で、移住者と地域住民が共に活躍できる場を提供しています。365日体制でスタッフが常駐し、コワーキングスペースやコミュニティの場を提供することで、住民同士の交流を促進。移住者は自らのスキルを活かし、地域への貢献に積極的に関わっています。

自立した運営

ホシノマチ団地の運営は、公的な資金に頼ることなく行われています。入居者は移住者限定で、彼らが自ら主体となって地域課題を解決し、入居待機者が増えています。具体的には、空き家をリノベーションするなどの取り組みがあり、地域全体の活性化に繋がっています。このような進取の精神は、自治体からも注目されており、今後の地域振興のモデルとなるでしょう。