50代以上女性の「推し」への意識と実態調査2024結果の詳細
今回、ハルメク 生きかた上手研究所が行った「推し」に関する調査では、50代以上の女性571名を対象にWEBアンケートを実施しました。その結果、46.1%が「推し」を持っており、昨年の47.9%とほぼ変わっていないことが確認されました。特に、推しを誰かと共有している割合は約40%にのぼり、配偶者や推し友と共鳴しながら楽しむ傾向が強いことが分かりました。
調査の目的と背景
ハルメク 生きかた上手研究所は、50代以上の女性のインサイトを深く探求するために、推し活の動向やその背景にある価値観を研究しています。近年の物価高や生活環境の変化を踏まえ、どのように推し活が浸透しているかを探るのが目的です。
調査結果のハイライト
調査対象の46.1%が推しを持っており、その年間平均支出は10万416円で、昨年から変化はありませんでした。推しの活動の傾向として、特に「遠征費」が増加していることが際立っています。
3年連続で「異才惚れ推し」と「一目惚れ推し」が2~3割を占めています。また、「末広がり推し」に関しては、今年初めて1割を超える人気を集めています。この傾向は、推しを持つことで新たな体験を広げていることを示しています。
調査対象の約69.6%が推し活動にお金をかけており、その内訳は「遠征費」が年々増加しています。逆に、「コンサートやイベントのチケット代」は減少傾向にあることも見逃せません。
調査の詳細
本調査は、2024年6月14日から6月18日の間に行われ、50~89歳の女性571名からの有効回答を得ました。結果の精度を高めるため、小数点以下第2位を四捨五入しての報告がされています。
「推し」との関係
推しを持つ人の中で、誰かと一緒に応援する関係が多く、具体的には「推し友」が37.7%、「配偶者・パートナー」が31.1%という結果になりました。自由回答では、推しと共に楽しむエピソードが数多く見受けられ、例えば、細かい行動や思い出が語られています。
新たな取り組みと学び
推し活を通じて、新しいことを始める人も多く、「筋トレ」「語学」など多岐にわたる活動が報告されています。推しを通じて得た動機で取り組む姿勢が、更なる広がりを生んでいるようです。
推し活の悩みと現状
しかし、推し活には金銭面や体力的な問題、チケットの入手困難などの悩みも生じています。物価高による出費の増加が、推し活の障壁となっていることが見て取れます。さらに、年齢による体力の低下を感じる声も多く、以前のように活動できないことに対する葛藤が伺えます。
まとめ
50代以上の女性の推し活は、年齢に関係なく多様な活動を展開しています。その中で、共同体験や新たな学びを得る傾向が見られ、「推し」を通じた人間関係の深化が確認されました。推し活は、楽しさを追求するだけでなく、自己成長へと繋がっていることを示唆しています。このような裏側にある活力を、企業やパフォーマーは今後の活動に活かすことが求められます。