NEC、新バージョンのメールセキュリティを発表
NECは本日、企業や団体向けに提供するメールセキュリティソリューション「Mission Critical Mail」の新バージョンを販売開始しました。このアップデートにより、企業が求めるセキュリティ対策の強化が実現されています。
進化した機能
新バージョンでは、インテリジェントコンテンツ管理プラットフォーム「Box」との連携機能が強化されており、送受信されるメールを自動的にアーカイブできるようになりました。これにより、業務データとともに重要なメール情報も効率よく管理できます。また、メールのヘッダーやメッセージを編集する際にも、送信者の正当性を証明する「Authenticated Received Chain(ARC)」への対応が加わりました。
このような機能を通じて、企業のメール運用において、より安全で効率的な情報管理をサポートします。
メールアーカイブ機能の導入
「Box」と連携した新たなアーカイブ機能では、メールの内容やヘッダーをBoxのセキュリティポリシーの下で保存・管理できます。これにより、業務中の問い合わせやインシデント発生時にも必要な情報に迅速にアクセスできるメリットがあります。さらに、Boxを既に利用中の企業にとっては、追加で専用サービスを導入する必要がなく、コスト削減と運用管理の効率化を図ることができます。
なりすまし対策、ARCへの対応
近年、なりすましメールやフィッシング詐欺が問題視されており、セキュリティ技術の強化が求められています。新バージョンでは、「ARC」を使った送信者の認証が可能になり、正当なメールであっても迷惑メールと判定されるリスクを軽減しました。この技術は、国際的なセキュリティ基準に沿って発展しており、業界全体での推奨が進んでいます。
デジタルトランスフォーメーションへの対応
デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、リモートワークやクラウドサービスが普及しています。これに伴い、メールを用いた社内外の情報連携が増加し、メールデータの可視化や長期保存・管理が重要な課題となっています。「Mission Critical Mail」は、これらのニーズに応える機能を備えており、企業のセキュリティポリシーや運用環境に応じて柔軟に対応できる高いカスタマイズ性を提供しています。
価格と販売目標
「Mission Critical Mail Filter V1.8」の販売価格は130万円(500 ID)からで、出荷は2025年5月30日から開始される予定です。また、「Mission Critical Mail Cloud」は個別見積もりとなります。販売目標は、今後3年間で100万IDを目指しています。
今後、NECは「BoxWorks TOKYO 2025」(6月10日、ザ・プリンス パークタワー東京)にてこの新製品を展示予定です。株式会社Box Japanの社長からは、新バージョンのリリースに対する歓迎のコメントも寄せられています。
「Mission Critical Mail」は、企業のデジタルコミュニケーションをさらに安全かつ効率的に進化させるための重要なツールとなるでしょう。NECは、未来を見据えたビジネスモデルの創造に取り組み続けます。