クラスメソッドとデータブリックスが連携
2022年3月15日、クラスメソッド社はデータブリックス社との連携を発表し、AIや機械学習を活用したデータ分析の強化に取り組むことを明らかにしました。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が求められる中、企業にとってデータの有効活用が重要な課題となっています。
日本企業のデータ活用状況
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「DX白書2022」によれば、日本企業のデータ分析能力はまだ遅れを取っています。具体的には、専門的なデータ分析を行っている企業は全体のわずか13.2%にとどまり、アメリカの78.1%と比べて大きな差があります。この状況を打破するために、全社的な分析プラットフォームの整備やビジネスニーズに応じた分析モデルの開発、さらに従業員教育が必要であるとされています。
連携による支援体制
今回の連携では、クラスメソッド、データブリックス社、そしてメソドロジックの3社がそれぞれの知見を活かし、データ分析基盤の構築と実施体制の整備を支援します。データブリックス社が提供する「レイクハウス・プラットフォーム」は、AIおよび機械学習への対応力が高く、信頼性やセキュリティ面でも優れています。
さらに、クラスメソッド社はAWSのリーダーとして1万5,000以上のアカウントの支援実績を持ち、ユーザー企業に月単位でのコスト管理を容易にするため、Databricks製品の販売とAWS環境でのデータ基盤構築を行います。
メソドロジックの役割
メソドロジックは、データモデリングを中心に、Databricksプラットフォーム上でのデータ分析の精度向上を目指しています。さまざまなリソースからのデータを効果的に組み合わせ、ビジネス上の意思決定に活用するための支援を行います。
データ分析基盤の重要性
データ分析基盤の構築には、クラウドサービスを利用し、データモデルの整理やデータレイクの設計が重要です。特に、データウェアハウスやデータカタログも考慮しなければなりません。このような技術的要素が求められる中、データブリックスの提供するプラットフォームはその中心的な役割を果たすと期待されています。
今後の展望
クラスメソッド社とデータブリックス社、そしてメソドロジックは、技術的な強みを持ちながら、定期的に情報を共有し合い、様々なデータ分析基盤ソリューションとの連携を進めていく計画です。これにより、日本におけるデータとAIの民主化が推進され、企業が持つデータの真の価値を引き出していくことを目指しています。
株式会社メソドロジックについて
メソドロジックは、データモデリングとアーキテクチャ設計を主な業務とするITコンサルティング会社です。システムの最適化や運用改善をサポートし、エンタープライズ向けの高い専門性を持っています。詳しい情報は、
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