宮島御砂焼の再生
2026-01-29 15:36:28

広島の伝統工芸「宮島御砂焼」に新たな命を吹き込むプロジェクトとは

新しい命を吹き込む「RE:OSUNAYAKI」プロジェクトとは



広島県の伝統工芸である「宮島御砂焼(Miyajima Osunayaki Pottery)」に新たなプロジェクト「RE:OSUNAYAKI」が誕生しました。この取り組みは、廃棄せざるを得なかった陶片にもう一度価値を与え、暮らしの中に再び存在させることを目的としています。

陶片への思い

このプロジェクトの背後には、対厳堂のオーナーが長年抱えていた重い思いがあります。彼は、厳島神社から拝受した「御砂」を混ぜた粘土から生まれた陶器が、ヒビや欠けによりB品となって廃棄されることに対して、深い申し訳なさを感じていました。育まれた土が焼かれることで、再び土には還らないという事実。それを目の当たりにした彼は、放置される陶片に新たなストーリーを与え、生活の一部に戻す使命が必要だと感じました。

プロジェクトの内実

「RE:OSUNAYAKI」は、単なるリサイクルではなく、陶器に宿る「信仰」「風土」「手しごとの記憶」を未来につなげる活動です。お砂焼きは、土に戻ることはなく、焼かれた瞬間からその形が決まります。その欠片は新たな文脈を持ち、地域の文化として人々の日常に溶け込んでいくのです。

「輪粘転成」のロゴ

プロジェクトのロゴは、焼き物が粉砕され、再び新たな材料へと生まれ変わる過程を象徴しています。「輪廻転生」を連想させながら、素材が手を変え、形を変えて新たな作品へと変貌を遂げる姿を視覚化しています。これは、欠けた部分にこそ美しさが宿り、文化の流れが続いていくことを表現しています。

宮島・厳島神社での撮影

このプロジェクトを成功させるために、宮島の厳島神社で撮影が行われました。そこは御砂焼の起源であり、信仰のシンボルでもトップページに位置する場所です。この撮影によって、プロジェクトが単なるアップサイクルではなく、土地の記憶を継承する聖なる試みであることを映像に捉えました。

プロダクトの展開

廃棄陶片はサイズに応じて選別され、それぞれの特性を活かして実用素材として展開されます。盆栽や観葉植物の化粧砂としての利用や、お抹茶を入れる「Reborn Chawan」など、様々な形で国内外のお客様へ届けられる予定です。特に「再生 抹茶茶碗」は、茶道の精神を受け継ぎながら、持続可能な価値を象徴する製品を目指しています。

異業種連携による新たな未来

このプロジェクトは、異なる業種の専門家が協力し合う「連携型ビジネスモデル」を構築しています。製造・観光・園芸の分野から、それぞれの強みを活かして新たな価値を共創しています。また、地域の子供たちに向けた教育プログラムも視野に入れており、伝統工芸における廃材活用の仕組みも模索中です。

制作チームによるサポート

株式会社逆光のもと、本プロジェクトの理解を深めたクリエイターたちが集まっています。アートディレクターやフォトグラファー、映像クリエイターによって、宮島御砂焼に込められた「祈り」や「循環」の思想が、ビジュアルや映像で一貫して伝えられています。

未来へ続く想い

「土には還らないお砂焼きを、暮らしの中に還す」ことが、「RE:OSUNAYAKI」の根底にあります。このプロジェクトを通じて、広島の伝統工芸が新しい形で継承され、地域に息づく文化が次世代へと連なることを願っています。私たちの生活の中で、新たな価値を見出し、また新たな物語を語り継いでいくことで、100年以上の歴史を持つ宮島御砂焼の未来が一層明るいものとなることでしょう。

宮島御砂焼窯元 対厳堂の概要


本プロジェクトを手がける対厳堂は、大正元年に創業し、以来厳島神社から受け継いだ「御砂」を用いて100年以上にわたりこの伝統を守り続けています。広島県の伝統的工芸品として認定されており、その製品は国内外で特に高い評価を受けています。今後もその地位を確固たるものとして、文化を次代に繋いでいく取り組みを続けています。


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会社情報

会社名
株式会社逆光
住所
広島県広島市中区大手町4丁目3-1第3シンコービル3階
電話番号
082-962-3630

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