岡大のヒアリング戦略
2024-09-08 18:00:48

産官学の連携で高齢者ヒアリングヘルス向上を目指す岡山大学の新戦略

岡山大学が2024年8月28日の定例記者会見で発表した「産官学多職種連携で挑む高齢者ヒアリングヘルスの向上方略」は、地域社会の健康促進を目指す先進的な取り組みです。この方略は、大学、企業、行政が協力し、高齢者の聴覚の健康を改善することを目的としています。

日本は急速に高齢化が進み、聴覚障害を持つ高齢者が増加しています。彼らの生活の質を向上させるためには、聴覚の健康が不可欠です。そこで、岡山大学では「ヒアリングヘルス」に焦点を当て、産官学の連携を強化することが急務とされています。具体的には、岡山県吉備中央町を中心にデジタル田園健康特区を設定し、地域での実践を通じて得た知見を全国へ広げる計画です。

この取り組みは、文部科学省が支援する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」とも深く結びついています。岡山大学はこのプログラムを介して、「イノベーション創出によるWell-being社会の実現」を目指しています。つまり、高齢者だけでなく、地域全体の健康を促進し、社会の幸福度を高めることを狙っているのです.

岡山大学は、単に聴覚支援を行うだけでなく、地域とともに、新たな価値を創造するためのプラットフォームを提供しています。このプラットフォームでは、大学と地域社会が共同で研究や開発を進め、聴覚障害者が安心して生活できる環境づくりを目指しています。具体的には、最新のテクノロジーを活用して、聴覚支援機器の研究開発、また、専門家による情報提供や教育活動が行われる予定です。

例えば、聴覚支援センターの片岡祐子准教授が中心となり、地域の医療機関や企業と連携した研究活動が展開されます。これにより、高齢者のニーズに合ったソリューションを迅速に提供できる体制を整えることが可能になります。また、リスニング・エフォートといった、最新の聴覚研究の成果も活かす取り組みが進行中です。

さらに、岡山大学が策定した「岡山大学長期ビジョン2050」には、健康で持続可能な社会の実現が掲げられており、今後も地域との協働を基にさまざまなプロジェクトが進められます。このビジョンの実現にあたって、ヒアリングヘルスの向上は重要な柱となることでしょう。

最後に、岡山大学のこの取り組みが地域の未来をどう変えていくのか、大きな期待が寄せられています。豊かな生活を享受するためには、高齢者が元気でいる環境が不可欠です。産官学の連携による持続可能な社会の実現に向けて、岡山大学が果たす役割はますます重要になっています。今後も、地域とともに育んでいける活動を期待したいところです。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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