NordVPNの新機能「暗号資産ウォレットアドレスチェッカー」
NordVPN社が、セキュリティツール「脅威対策Pro™」に新たな機能を追加したことを発表しました。それは、暗号資産ウォレットアドレスの確認を行う「暗号資産ウォレットアドレスチェッカー」です。この革新的な機能は、暗号資産の取引に関するリスクを軽減し、ユーザーを不正行為から守ることを目的としています。2025年までに、暗号資産に関連するハッキングや詐欺による被害額が25億ドル(約3,678億円)を超えると予想されており、こうした危険を軽減する新機能を導入した意義は大きいでしょう。
仲介者不在による取引のリスク
暗号通貨のシステムは、ユーザーが自己の資産を直接管理できる利点を持つ一方で、銀行のような従来の仲介者が存在しません。このため、誤って不正なウォレットアドレスに資産を送金してしまった場合、一度のミスで多大な損失を背負うことになります。一度でも悪意のあるアドレスに取引を行うと、その資産を取り戻すのはほぼ不可能です。このような背景から、個々のユーザーが自分の資産を守るための強固なセキュリティツールの必要性が高まっています。
新機能「暗号資産ウォレットアドレスチェッカー」の仕組み
新たに導入された「暗号資産ウォレットアドレスチェッカー」は、以下の4つのステップでユーザーの安全な取引をサポートします:
1.
デバイス上でのスキャン:ユーザーがウェブを閲覧中に、デバイス内でローカルにテキストをスキャンし、暗号資産のウォレットアドレスを特定します。これにより、プライバシーが守られ、個人の閲覧内容が外部へ送信されることはありません。
2.
不正データベースとの照合:検出したアドレスは、リアルタイムで不正データベースと照合されます。このプロセスでも、個人情報や閲覧履歴は外部には送信されないため安心です。
3.
リアルタイムでの警告表示:もしアドレスが不正なデータベースの情報と一致した場合、画面に警告が表示されます。さらに、そのアドレスにマウスを合わせることで「このアドレスは安全でない可能性があります」といった注意喚起も行われます。これにより、未然に取引の危険を防ぐことができます。
4.
ユーザーのセキュリティ意識の向上:この機能は強力な保護を提供しますが、最終的にはユーザー自身の注意喚起が不可欠です。取引前には必ずウォレットアドレスの最初と最後の数文字を確認し、ソーシャルメディアなどの不確かな情報源からアドレスをコピーしないことが重要です。また、信頼できるプラットフォームの利用や二段階認証(2FA)の設定を行い、ブラウザやセキュリティソフトを最新の状態に保つことも推奨されます。
NordVPNプロダクトディレクターの見解
NordVPNのプロダクトディレクター、ドミニンカス・ヴィルビッカスは、「『暗号資産ウォレットアドレスチェッカー』は、既存の『脅威対策Pro™』の機能を補完し、より安全にインターネットを利用できる環境を提供します」と述べています。彼はさらなる注意喚起として、特に無料コインやエアドロップを謳ったリンクを無造作にクリックすることの危険性についても警告しています。
NordVPNについて
NordVPNは、オランダのアムステルダムに本社を構える先進的なVPNサービスプロバイダーです。世界127カ国165都市に8,200台以上のサーバーを持ち、ユーザーのオンラインプライバシーを保護する多彩な機能を提供しています。最新のグローバルeSIMサービス「Saily」も新しく提供開始しており、旅行者向けにSIMカードなしでも簡単にデータ通信を行うことができます。
NordVPNオフィシャルサイト:
https://nordvpn.com/ja/