高齢者向けホームホスピス「清水の里」が千葉県旭市にオープン
千葉県旭市に新たに設立された「メットライフ財団支援ホームホスピス 清水の里」は、高齢者が平穏な日々を過ごせる場として注目されています。この施設は、メットライフ生命保険と日本財団が連携し、NPO法人の清水の里が運営しています。
施設の魅力
「清水の里」は、古民家の風情を大切にした和室が特徴です。入居者がリラックスできるような落ち着いた環境を整えており、広々とした洗面スペースでは車いすの方でも快適に使用できます。また、古民家の良さを生かしつつ、必要最低限のリフォームを施しており、昔ながらの日本の家屋を感じさせる設計です。
特に注目すべきは、地域住民との交流の場を設けている点です。入居者の健康維持をサポートするために定期的な健康体操を実施し、移動販売車の受け入れなどを通じて地域コミュニティとのつながりを深めています。
自由なライフスタイル
「清水の里」では、入居者が各自のライフスタイルを重視し、自由に時間を過ごせる環境が提供されています。起床や就寝の時間は入居者自身の希望に応じて決めることができ、家族のように過ごせる日常生活を実現。台所から聞こえるご飯の支度や、日常の音が入居者の心を穏やかにしてくれます。
24時間体制の介護と看護サポートがあり、入居者一人一人に合ったきめ細かなケアを提供。看護師による健康状態の観察や、医師との連携も行い、多様なニーズに応じてサポートしています。
地域とのつながりを大切に
今後、地域住民とのさらなる交流を深めるために、健康体操やお茶会の開催を予定しています。このような交流を通じて、誰もが参加可能な「もうひとつの我が家」としての役割を果たしていく方針です。
設立への想い
NPO法人清水の里の代表理事である清水里香氏は、35年以上の看護師経験を持ち、特に緩和ケアにおいて多くの患者に寄り添ってきました。彼女は、「人は最後まで大切にされるべき」との信念を持ち、入居者が自分らしい生活を送れるような場所を創りたいと考え、このホスピスの設立に踏み切りました。清水氏は「ここを訪れるすべての方々が、ここに来て良かったと思える場所にしたい」と語っています。
「清水の里」は、「メットライフ財団×日本財団高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」の下で設立され、同プログラムは多くの高齢者と子どもの支援を目的としています。今後、このプログラムを利用して、同様の施設が全国各地に拡がることが期待されています。
メットライフ生命は、このような活動を通じて、地域社会との連携を重視し、高齢者や子どもたちを支える取り組みを強化しています。また、同社の社員もボランティア活動を通じて、持続可能な地域社会の構築に貢献していく方針です。
最後に
「清水の里」オープンは、高齢者が快適に暮らせる新たな居場所の誕生を意味します。旭市において、このホスピスが地域社会の一部として長く愛され続けることを願っています。