職種イメージ調査と新しい感謝の取り組み
ウィルオブ・ワークは、2024年7月10日から17日まで、20歳から69歳の男女1,072名を対象に「職種に対するイメージ調査」を実施しました。この調査を通じ、特に「大変そうだと思われている職種」というテーマが浮かび上がり、私たちの社会における職業に対する理解度や認識の重要性があらわになりました。
調査結果の詳細
調査の結果、「大変そう」とされる職種のトップは「介護士・介護支援専門員」で、55.3%の人がそう感じていました。次いでは「ドライバー・物流」が44.0%、さらに「保育士・保育補助」が42.8%と続いています。このように、職業に対してのネガティブな印象が多く寄せられる背景には、テレビや報道が大きな影響を与えていることが分かりました。
特に、「テレビのニュースで見た」と答えた人は41.3%に上り、報道による印象が職業のイメージを形成する力が強いことを示しています。さらに「何となくの印象」との回答も37.7%と、多くの人が実体験よりもメディアからの受け取り方で職業を捉えているのです。
職業の現実と理解
また、職業に従事する人が身近になると、その職業の「やりがい」を理解しやすいことも明らかになりました。大変そうだと感じる職業でも、実際の仕事を知ることでその魅力や価値が理解される傾向があるようです。実際の仕事内容を見聞きする機会が増えると、「この職業にはやりがいがある」と認識されることが多くなります。
感謝の念と職業への認識
調査の興味深い点として、「大変そうだと思う職業」と「日頃感謝したい職業」には相関関係が見られます。特に「介護士・介護支援専門員」が34.8%と最も多くの支持を集め、「ドライバー・物流」や「農業・畜産」なども多くの感謝を集めています。
これらの職業が「社会の中で必要とされている」との認識が強く、59.0%の人が「社会の役に立っているから」と答えています。このような結果から、私たちが普段あまり意識せずに持っている印象が、実際の職業の価値評価に影響を及ぼしていることが分かります。
新たなプロジェクト『#あなたの仕事にありがとう』
この調査を受けて、ウィルオブ・ワークは「#あなたの仕事にありがとう」というプロジェクトを立ち上げました。この取り組みは、職業に対する理解を深め、感謝の気持ちを伝えることを目的としています。
第一弾として介護職のドキュメンタリー映像が公開されており、介護職に従事する男性の働く姿や、その職業に対する視聴者の印象の変化を捉えています。また、視聴者からの応援のメッセージも対象者に届ける形で制作されています。この映像を通じて、介護職への感謝の念をさらに広げたいという思いが込められているのです。
今後、このプロジェクトは他の職種にも広げられる予定で、働く人たちの頑張りにスポットを当てていく計画です。社会全体が職業に対する理解を深め、感謝を表現する重要性を再確認するきっかけになることを期待しています。
まとめ
今回の調査から、職業に対する印象は、実体験よりも報道などの影響が強いことが認識されました。また、職業に従事している人の姿を知ることで、その職業の価値ややりがいを理解する手助けができると考えられます。
私たちが普段あまり考えない職業にも、多くの人たちの努力があり、日々支え合っているということを忘れずにいたいものです。今後も「#あなたの仕事にありがとう」を通じて、社会の様々な職業への感謝の意を広めていく取り組みに目が離せません。