AI技術でがん検出をサポート、内視鏡診断の新たな時代が到来

AI技術で新たな胃がん検出を実現

株式会社AIメディカルサービスは、内視鏡画像を解析することで早期胃がんや腺腫を疑う領域を検出する新しいAIメディカルサービス、gastroAI™ model-G2を開発しました。この技術は、内視鏡検査中にリアルタイムで医師をサポートし、見逃しを減少させることを目的としています。

gastroAI™ model-G2の機能と特長

このAIシステムは、内視鏡検査の際に受信した胃内視鏡画像を迅速に解析し、早期胃がんや腺腫の危険性がある部分を特定することができます。具体的には、検出した領域を汎用モニター上に矩形で表示し、音で医師に通知することで、観察者の注意を喚起します。AIが分析を行う時間はわずか0.15秒で、医師が内視鏡画像を観察する妨げにはなりません。

性能評価結果

実際の性能評価試験では、熟練医による読影時の感度が66.4%から、AIMのAIを使用することにより83.5%に向上しました。この結果は、AIの活用が医療現場での診断精度向上に寄与することを示唆しています。特異度も、AIを使用しない場合の90.8%から92.9%に改善されました。

開発の背景

日本における胃がんは、毎年10万人以上が罹患する深刻な疾患です。早期に発見できれば治療は可能ですが、進行すると生存率は著しく低下します。そのため、検査段階での気付きが重要ですが、実際には早期の胃がんを見逃すケースも多いとされています。

gastroAI™ model-G2は、AIの力で早期発見を支援し、医師がダブルチェックする感覚で観察できるように設計されています。これにより、見逃しのリスクを減少させ、患者への迅速な対応が可能となります。

今後の展開

AIメディカルサービスは、今後もこの技術を世界中の医療現場に展開する計画です。日本の消化器内視鏡技術は、国内外での評価が高く、高品質なデータが豊富に蓄積されています。この強みを活かし、機能拡張やさらなる精度向上に向けた研究を進めていきます。

株式会社AIメディカルサービスは、内視鏡を用いたがん検出の精度を高めることで、がん見逃しをゼロに目指すとともに、世界の患者を救うことを目指しています。内視鏡AIが果たす役割は、今後の医療の進化において極めて重要な位置を占めることでしょう。