NPO法人ピッキオが「Bear Smart Box」を販売
長野県軽井沢町を拠点に野生動物の保護を行う特定非営利活動法人ピッキオは、クマが開けることのできない特別な構造を持つゴミ箱「Bear Smart Box」の本格的な販売を始めました。この製品は、軽井沢町で実績を積み上げ、ゴミ荒らしの問題を根本から解決するために開発されました。
背景:負のループからの脱却
ツキノワグマは通常警戒心が強く、人の気配を感じると逃げる動物ですが、人里に放置されたゴミの匂いを覚えると状況は一変します。彼らの警戒心が薄れることで、住居の近くでの人間との接触が増え、それが最終的に「問題のあるクマ」として駆除される事態につながることがあります。この連鎖を断ち切るために「Bear Smart Box」は、物理的にゴミへのアクセスを遮断し、クマにゴミの匂いを覚えさせない環境を実現します。
実績と効果
「Bear Smart Box」は2003年から導入が始まり、かつては年間129件のゴミ荒らしが発生していた軽井沢町において、2009年には驚くべきことにその件数を0にすることに成功しました。そして、導入後20年以上経った今でも、クマによる突破事例は一度もありません。この成果は「クマとの賢い共存」を目指す国際的な理念を具現化したものであり、多くの専門家からも支持されています。
問題の事例
実際、軽井沢町ではクマによるゴミ荒らしの被害が多発しており、従来の市販のゴミ箱では対策が追いつきませんでした。多くのゴミ箱がクマの力によって簡単に破壊されたり、工夫をこらした物置型も無惨にやられる等、苦労が絶えませんでした。このような壊滅的な被害を防ぐために、特別設計の「Bear Smart Box」が必要とされてきました。
製品の特徴
1. 二動作ロック機能
「Bear Smart Box」はクマが開けられないように、二つの動作が必要なロック機能を採用しています。手を掛けつつレバーを引く必要があり、クマには不可能な仕様です。さらに、クマの鋭い爪が引っかかりにくいよう設計されています。
2. 高耐久性
過酷な外部環境にも耐えうるため、「溶融亜鉛メッキ鋼板」を使用し、強力な防錆効果を発揮します。豪雪にも耐えられる設計ですので、厳しい自然条件でも長期間にわたり使用できます。
3. 高運用性
このゴミ箱はしっかりした作りながらも、扉には油圧ダンパーが取り付けられているため、年齢を問わず誰でも簡単に開閉できます。設置作業も手軽で、大きな工事を必要としないため迅速に導入できるのが特長です。
販売概要
「Bear Smart Box」は受注生産の形で、年三回の納品に向けて集中して製造されます。現在、9月分の注文を受け付け中です。販売価格は682,000円(税込)から、10台以上の大口注文では627,000円(税込)となります。自治体や事業者、キャンプ場など、幅広い用途での導入を検討いただけます。
この商品は「人とクマとの平和的な共存」を実現するための一歩です。興味がある方は、ぜひお問い合わせしてみてください。