株式会社ギオンが示す物流のHRM戦略
総合物流企業の株式会社ギオンは、2026年5月14日に横浜で開催された「ジャパントラックショー2026」において「物流会社のHRM戦略」というパネルディスカッションに参加しました。このイベントにはギオンの他、アサヒロジスティクスと花王ロジスティクスといった名だたる企業も参加しており、物流業界が困難な人材課題に直面する中、その解決策について意見を交わしました。
パネルディスカッションの概要
このパネルでは、未経験者の育成や女性ドライバーの増員、エンゲージメント向上など、業界全体が直面している課題について話し合われました。ギオンの上席執行役員兼管理本部長、須藤亮平氏が代表して登壇し、企業の採用戦略と定着施策を強調。「エンゲージメントは構造的に設計できる」という理念の下、具体的なアプローチが紹介されました。特に、感情論に頼らず、仕組みを通じてエンゲージメントを高めるという視点が特徴的です。
採用戦略:入口を広げる
須藤氏は、採用戦略において「オウンドメディア」「リアル接点」「リファラル」という3つの軸を強調しました。特に、SNSやTikTokを通じて企業のリアルな姿を発信し、高校訪問や地域イベントへの参加を通じて採用候補者との接点を増やす取り組みが紹介されました。この結果、高校生採用やリファラル採用において顕著な成果が見られました。
定着戦略:出口を減らす
次に、定着率向上に向けた施策についても言及。年間休日数の増加や給与の改善を通じて、「業界平均ではなく全産業平均に近づける」という方針のもと、ドライバーにとって魅力的な職場環境を整える努力が続けられています。これにより、社員の満足度を向上させ、業界全体のイメージ改善も目指しています。
可視化とマネジメント
エンゲージメントを測るためのサーベイも実施され、回収率は85%に達しました。このデータに基づいて、現場と人事が同じ目標を持ち、課題を共有し改善策を策定する仕組みが構築されています。これにより離職率の改善にもつながり、職場の満足度も向上しているとのことです。
生産性と育成
さらに、ギオンでは企業内大学「祇園塾」を通じてプロフェッショナル人材の育成も精力的に進めています。「育てる側を育てる」という視点で組織全体の教育プログラムが用意されており、今後を見据えた人材の育成に努めています。
物流業界の未来
物流業界は現在、ドライバー不足や高齢化といった深刻な課題に直面していますが、一方で社会のインフラとしても重要な役割を担っています。須藤氏は、この業界の持つ価値を伝えることで、多くの人々に物流業界への関心を持ってもらいたいと強調しました。業界全体の魅力を広めるためには、他社との連携も不可欠であり、持続可能な未来を築くための情報交換や協力が求められています。
このように、株式会社ギオンは物流業界の改革を目指し、戦略的に人材を育成し、環境を整えていこうとしています。今後の取り組みから目が離せません。詳しくは
ギオンの公式サイトをご覧ください。