エヌブリッジが新たなDXツールを導入
愛知県名古屋市に本社を置く株式会社エヌブリッジが、金属加工業界向けの新しいデジタルツール『工場診断オンライン』をリリースしました。このサービスは、日本全国で8万社以上が活動し、400万人超が従事する金属加工業の企業向けに開発されています。このツールは生産性向上を妨げる要因を特定し、効率的な生産体制を構築する支援を行います。
『工場診断オンライン』の特徴
『工場診断オンライン』は、工場のデータをリアルタイムで収集・分析するIoT機能を持ち、工場のパフォーマンスや問題点を迅速に把握できる点が特長です。また、これまで人手で作成することが多かった作業日報や評価レポートを自動で生成する機能も備えています。これにより、ビッグデータ分析とデジタル化の両面から金属加工業の生産性向上をサポートする仕組みが整っています。特に、航空機産業においては、厳しい生産工程管理が求められるため、このツールが中小企業にとって大きな助けとなるでしょう。
エヌブリッジは、航空機産業の参入を目指す中小企業を支援するプロフェッショナル企業であり、このツールの開発にあたっても、航空機製品に求められる「プロセス管理」のノウハウを活用してきました。
導入企業と期待される効果
すでに、航空機産業の主要サプライヤーである光製作所(愛知県小牧市)や旭金属工業(岐阜県安八郡)を含む5社が『工場診断オンライン』の導入を始めています。 このサービスは航空機産業の企業に限らず、機械設備と機械作業者を持つ金属加工企業にも広く適用可能で、導入初年度には100社での導入を目指しているとのことです。
現在、製造業界は人手不足や材料高騰といった課題に直面しています。政府もDXやIoTの導入を重点施策として推進していますが、特に中小企業においては「投資負担」や「担当者不足」が導入を妨げる要因となっています。エヌブリッジは、月額49,800円から導入可能とし、中小企業が利用しやすい価格での提供を整えています。さらに、導入や運用面でも全面的にサポートを行うことを約束しています。
エヌブリッジのビジョン
エヌブリッジは2015年に設立され、中小製造業の支援を主な事業として展開してきました。『工場診断オンライン』のリリースを機に、航空分野に留まらず広く日本の中小製造業の活性化を目指しています。これにより、日本の製造業全体の革新と成長を担っていくことが期待されています。
実際の導入効果
導入企業の一つ、光製作所の藤本工場長は、『工場診断オンライン』の導入により、デジタル技術を活用して機械稼働と作業者の動向を正確に把握できるようになったと述べています。これにより、効率的な生産体制の確立に貢献するだけでなく、作業者の日々の努力を実感することができると話しています。
最後に、エヌブリッジは今後も工場診断オンラインを通じて製造業の未来を支えていく方針です。これからの展開に期待が寄せられています。
関連リンク:
工場診断オンラインのウェブサイト
エヌブリッジ公式サイト:
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