認知機能検査AI
2025-02-14 16:25:19

AIによる認知機能検査プログラムが優先審査に指定される意義

AIによる認知機能検査プログラムが優先審査に



近年、認知機能の検査方法は進化を遂げており、その中でも注目を集めているのが株式会社FRONTEOと塩野義製薬が共同開発した、会話型の認知機能検査用AIプログラム「SDS-881」です。このプログラムは厚生労働省によって優先審査対象品目として認定され、今後の医療現場での導入が期待されています。

SDS-881の特徴と機能



SDS-881は、自由会話の中から認知機能の低下を簡便に判定できる新しいタイプの医療機器です。従来の検査方法に比べて、患者の負担が少なく、スムーズに認知症の兆候を把握できることが一つの大きな利点です。AI技術を駆使しているため、高速で正確な判定が可能です。

FRONTEOの独自の自然言語処理AIエンジン「KIBIT」を活用しており、塩野義製薬はこのプログラムの臨床開発を担当しています。両社は相互に技術と知識を融合させ、医療現場への円滑な導入を目指しています。

厚生労働省による優先審査の意義



SDS-881が厚生労働省の優先審査対象になることで、診断から承認までのプロセスが加速されることが期待されます。具体的には、優先相談や事前評価といった支援を受けることで、審査を短縮し、より早く患者の診断と治療へとつなげることができます。このプロセスが順調に進めば、社会全体での認知機能検査の実装が進み、患者さんの早期治療とQOLの向上に寄与するでしょう。

精神神経疾患への対応



塩野義製薬は「HaaS企業」へと変革を目指し、ヘルスケアの未来を創造する取り組みを進めています。精神神経疾患の早期診断や治療に向けたソリューションの提供に力を入れ、多様な最先端技術の活用を目指しています。一方FRONTEOは、KIBITを使った様々なAIソリューションを開発し、医療データの解析を通して創薬研究への支援を行っています。

未来への展望



今回の取り組みによって、精神神経疾患の領域における新たな評価・診断ソリューションが拡充されることが期待されます。患者さんやその家族のQOL向上のために、FRONTEOと塩野義製薬は今後も連携を深め、医療現場での実装を進めていく方針です。認知機能検査用のAIプログラムが実用化されることで、患者に対する医療の質が向上し、慢性化しやすい認知症に関する課題解決へつながることを願います。


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会社情報

会社名
株式会社FRONTEO
住所
東京都港区港南2-12-23明産高浜ビル
電話番号
03-5463-6344

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